
♯SHOWROOM女子にインタビュー Vol.6
SHOWROOMで目覚ましい活躍を見せた演者たちのインタビュー。
今回インタビューするのは、SHOWROOMで歌配信をしているシンガーのMAYAさん。
「普段は人見知りで口下手なのに歌を歌い始めた瞬間、感情が溢れ出てくるんです」と語る。
「歌が好き」。
その一心で今まで音楽だけを続けてきたという。
昨年のSHOWROOM Awardでは優秀賞を受賞。
取材前日は、シンガーソング・エンターテイナーのハジ→(ハジー)さんが楽曲提供をしてくれるというSHOWROOMイベントでグランプリをとったばかり。「おめでとうございます」と伝えると、「号泣しすぎたので、目が腫れてないか心配です(笑)」と喜びをあらわにしてくれた。
しかし、「音楽から少し、離れていた時期があったんです」と、SHOWROOMで心から楽しそうに歌を届けてくれている彼女にも、「好きだけじゃ続けていけない」と思い悩んだ時期があったそうだ。
「でも、SHOWROOMと出会ってすべてが変わったんです」と語るMAYAさん。
SHOWROOMを通じて、一体どんな出会いや変化が彼女にあったのだろうか?
〝大人の事情〟で始めたSHOWROOMで、人のために歌える幸せを知った
MAYAさんはアーティストを目指して活動されていますが、そもそも歌を始めたのはいつ頃なんですか?
物心ついた時から「歌手になりたい」とは思ってました。歌うことがただただ大好きで。あと、おばあちゃんが美空ひばりさんだと勘違いしていたんです(笑)。私が産まれた時にはすでに他界していたのですが、おばあちゃんの写真とテレビに映っている美空ひばりさんがどことなく似ていたのか、「すごい大物アーティストが身内にいる」って思っていたので、アーティストの世界が自分にとって身近な世界だと思っていました。
そんな勘違いがあったんですね。その後、SHOWROOMを始めたきっかけを教えてください。
これ言ってもいいのかな…。最初は所属事務所のマネージャーさんに嘘をつかれて、やるしかなかったんです(笑)。
え、どういうことでしょうか(笑)。
「SHOWROOMの人に顔が立たないから、1回でいいから配信しないとやめられない」って言われてしかたなく…。結局あとから聞いたら、嘘だったらしいです(笑)。とりあえず、1回でも配信すれば魅力がわかるだろう、と思ったんでしょうね。大人に大きな嘘をつかれました。
実際に配信してみてどうでしたか?
最初は、知らない人とやりとりすることに抵抗感がありました。とにかく人見知りだし、友達関係も〝狭く狭く〟という方で自分をさらけだすのが苦手。話すことも得意ではないので、最初の配信ではひたすら歌い続けました。この頃を知っているリスナーさんからは「顔が怖かった」って言われます。完全に恐怖でオドオドしていたんだと思います(笑)。
でも実は、そのあとも続けるつもりはなくて1カ月くらい配信してなかったんです。そしたらtwitterを通じてリスナーさんから「もう配信しないんですか?」とか「次の配信楽しみにしてます!」と、直接コメントをいただいて。
SHOWROOMを始めるまではYouTubeでカバー曲をアップしていただけだったんですが、直接そんなコメントをいただけたことがとても嬉しかったし、歌の道に対して悩んでいる時期でもあったので「変われるきっかけになるかもしれない」と思って配信を続けることにしました。
話すのが苦手、とのことでしたが、もう慣れましたか?
しばらくの間は何を話せばいいのかわからなくて、無言で歌い続けてました(笑)。今でも得意ではないのですが、素はさらけだしています。それに話せなくてもリスナーさんがフォローして助けてくれるんです。アンチなコメントが書かれていても、「そんなのは読まなくていいよ」と言ってくださったり。
リスナーさん同士でのやりとりも活発ですよね。
そうなんです! 歌っていると挨拶に対してすべて返せなかったりするんですが、常連のリスナーさんが代わりに新規の方に挨拶してくれたり。とても温かい人ばかりで「人っていいな…」って純粋に思います。」
SHOWROOM配信前と現在で、変化したことはなんですか?
一番は歌に対する想いです。小さい頃から歌が好きで、〝自分が楽しいから〟という理由だけで歌ってたんです。でも今は聴いてくれる人や応援している人がたくさんいる。自分のためだけじゃなくて、人のために歌えるって幸せだな、と思います。
あとはさっきも話しましたが、「本当に人っていいな」って思うようになりました。こんなに家族以外で自分のために何かをしてくれたり、時間を費やしてくれる人がいる、ということが初めてで。
今まで審査イベントで3回落ち続けているんですけど、とにかく毎回悔しくて大号泣。それはやっぱり、みんなが忙しい中応援してくれたのに…という気持ちが一番です。自分だけなら「仕方ない」で済みますが、みんながこんなにサポートしてくれたのに、と思うと本当に悔しくて。
だからイベントに参加するたびに「みんなのためにもグランプリをとりたい」という気持ちはどんどん大きくなっていきました。今回グランプリをとれたのは、その気持ちが全面に出ていたのかと思います。
才能もセンスもあるとは思っていない。その完璧じゃない〝足りなさ〟こそが自分の魅力
応援してくれる皆さんは、MAYAさんのどんなところに惹かれてるんでしょうか。ご自身ではどう思いますか?
何か足りないんじゃないですかね(笑)。
足りない??
音楽の才能や実力が特に秀でているわけではないと思っているんです。そういう完璧ではない〝足りなさ〟があるからなのかな…と自分なりには解釈しています。すごく歌がうまいってわけではないし、センスがあるわけでもない。でも、気持ちを伝えたいという気持ちだけは人一倍あるとは思っています。
でもそういう技術的なことではなくて、「MAYAさんの歌を聴くと泣けてくる」とか「元気が出た」と言ってくださることがあると嬉しいです。そう思ってもらえるのが第一かな、と。ガチイベの審査前も緊張しすぎてもうわけがわからなくなったりするんですけど、リスナーのみんなが笑いながらなだめてくれたり。
「どうにかして助けなきゃ」って思わせるところが魅力なんでしょうね。
どうなんでしょうか。自信を持って「私なら大丈夫だから任せて!」とできたら、いいんですけどね(笑)。
嫌いになってまで夢を追いかけるより「好き」と思えるやり方で貫き通すほうが大事
「自分には才能がないかもしれない」と思った瞬間、夢を追いかけることに対して迷ってしまったり、不安に思う人も多いと思います。MAYAさんはそういう経験はないですか?
ありました。それで音楽から離れていた時期もあったんです。
どうやってその時期を乗り越えたんですか?
以前、音楽の養成所に行っていたんですがその時に壁にぶちあたりました。まわりは音楽の世界を目指している人ばかりで、とにかくみんな自分を売り込む力がすごいんです。「自分が一番!」とガツガツしてる人が結構多くて、私はただ好きでやっていたいのに、「それだけじゃダメなのかな」って。性格的に、「みんな仲良くしようよ」って思っちゃうんですよね。
そんなことが重なって、音楽を完全にシャットダウン。聴くことすらやめていたことがありました。音楽をイヤになるのがイヤだったんです。それでまったく違う仕事をしてみようと思って、アパレルの仕事をしていた時もありました。
でも音楽って、お店にいても、街中を歩いていても、テレビをつけてもどこでも流れてるし耳に入ってくるじゃないですか。どうしても日常生活からは切り離せない。それだけ音楽の力ってすごいし、「やっぱり私は音楽が好きなんだ」って再確認できました。
少し離れたことがよかったのかもしれませんね。
そうですね。いったん初心に戻れたことで歌い方にしても「もっと自由でいいんじゃないかな」と思うようになって、そんなタイミングでSHOWROOMと出会って…という感じでした。それで今私が歌いたいと思っているスタイルでみなさんが受け入れてくれているのなら、それでいいのかなと。
正直、今でも自分にすごく自信があるというわけではないんです。でも応援してくれる人がたくさんいて、その人たちのためにも有名になりたい、って思います。
最終的な目標は?
〝SHOWROOM発のアーティスト〟として有名になることです。昨年はオリジナルのCDを出すことができたり、SHOWROOMのおかげでいろんな夢が実現しました。そういう「誰でも、どこにいてもチャンスを掴むきっかけがSHOWROOMにはある」と自分が有名になって伝えていきたいです。
MAYAさんにとってSHOWROOMとは?
「すべて」です。モチベーションをあげてくれるのもSHOWROOMだし、夢を実現してくれたのもSHOWROOM。いろんなことを学ばせてくれる場でもあります。今の私の生活すべてであり、自分の全部が詰め込まれています。
ありがとうございます! では最後に、応援してくれているみなさんにメッセージをお願いします!
SHOWROOMで応援してくれているみなさんは、人生が変わるくらいのことをしてくれていると思っています。なので、私も人生をかけて、みんなに返していきたいなって思っていますので、これからも応援よろしくお願いします!
編集から
インタビュー中、「応援してくれるみんなのために頑張りたい」と何度も話していたのが印象的だったMAYAさん。
SHOWROOMのリスナーには絶大なる信頼をおいている、と語っていた。
「SHOWROOM発のアーティスト」目指して邁進する彼女の更なる躍進に期待!
【MAYAさんがもっとわかる!一問一答】
Q,長所を教えてください。
ポジティブなところです。
父親に、「状況をプラスにするのは考え方次第だ」ってよく言われていて、その影響だと想います。
Q.では短所は?
切り替えが下手。
力の抜きどころがわからず、全部全力でいくので疲れます。SHOWROOMイベントでも最初から最後まで全力でいくのでリスナーさんが疲れると思います(笑)。
Q.癒しの時間は?
自然に触れること。
近所の川で遊んだりするのが癒しです。
Q.好きな食べ物は?
肉!!
SHOWROOMを始めてから肉を欲するように(笑)。イベント中は特に体力を使うので、イベントが始まると母親に「今日は肉ね」って言われます。
Q.最近のマイブームは?
配信環境を整えること(笑)。
最新の機材を取り入れて、もっともっといい環境で配信していきたいです。
Q.苦手なものは?
カエル。
夜、駐車場で暗い中ヘッドライトを触っていたらそこにカエルがいたみたいで…。触った瞬間すごいジャンプ力で飛んで顔にべたっとくっついてきたんです。それ以来は恐怖。
Q.座右の銘は?
「人に迷惑をかけるな」。
これはずっと親に言われてきたことで、今でも何があってもまずは人に頼らず自分で考えて行動することを心がけています。
Q.どうしても直らないクセはある?
歌う時に首が揺れるところ。
〈撮影=河野マルオ/取材・文=広瀬蒼乃〉
MAYA
2014年からYouTubeへカバー動画の投稿をスタートし、SHOWROOMでは2016年に配信を始める。着実にファンを集める。2017年に11月には初メジャーCD『永遠に』をリリース。昨年の「SHOWROOM Award2017」では優秀賞を受賞。
広瀬蒼乃
出版社でファッション誌や旅系の雑誌編集を経て、フリーランスに。可愛い子探しと、不摂生な生活を送りながらも健康ネタ集めと実践することが好き。昨年より念願の鎌倉暮らしを実現。
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