INTERVIEW「お腹が空いたら石を舐めていた」。シンガー・ALLIの極貧時代を支えたのは、「歌手になりたい」という一粒の夢

「お腹が空いたら石を舐めていた」。シンガー・ALLIの極貧時代を支えたのは、「歌手になりたい」という一粒の夢
2018.08.17

SHOWROOMで目覚ましい活躍を見せた演者のインタビュー。
今回は今年CDデビューも果たした歌手のALLIさん。幼少時代は極貧でお腹が空いたら「石や砂を舐めていた」という壮絶なエピソードで注目を浴びたが、SHOWROOMの配信ではおしゃべりが大好きでハッピーオーラ全開の彼女。
辛い過去をどのように乗り越えてきたのか、そしてSHOWROOMとの出会い、今後の夢などを語ってもらった。

可愛らしいルックスのみならず、伸びやかでハスキーな美しい歌声に心を打たれ、魅了されたファンも多いであろう、歌手のALLIさん。

「おしゃべりが大好き!」と明るく話す彼女は、配信でもその無邪気な姿にみんなが虜になった。

しかし小さい頃は貧困で、食事もままならない毎日だったそうで、15歳の時には施設に入ったという過去もある。
そんな辛い過去があったALLIさんだが、彼女には“歌”があった。

純粋に「歌手になりたい」と想い続け、そして見事に叶えた。

インタビュー中、屈託のない笑顔で話す彼女の表情は、そんな過去があったとは想像もできないほど。

夢を叶える秘訣は、そんな彼女のひたむきな努力や想いだったのかもしれない。

3カ月引きこもったほど落ち込んでいた私を支えてくれたSHOWROOM

ALLIさんは2017年度、所属事務所の全国オーディション『NEXT BREAK AUDITION』でグランプリを受賞しました。まずは受賞おめでとうございます!

ありがとうございます!

 

オーディションの審査上にSHOWROOM配信があったんですよね?

はい。そこで初めてSHOWROOMの存在を知りました。

 

配信ではいつも明るくお話しているイメージです。

人と話すのが大好きなんです。だから初回の配信から楽しくて仕方なくて。やり方がいまいちわからなくて苦戦していてもリスナーのみなさんが丁寧に教えてくれるので、一人で配信しているというよりも、みなさんと一緒にやって成り立っているという感じがします。

いつも何を話すかテーマは決めてないのですが、「1時間配信しま〜す」と言っておきながら楽しいとついしゃべりすぎて、2〜3時間はあっという間にたってますね。時間の感覚がないんですよね、私。

それほど楽しい、というのがファンにも伝わるんでしょうね。

SHOWROOMは私にとっての“居場所”なんですよ。LIVEにも足を運んでくださる方がたくさんいたり、私が配信してない間もファンルームでたくさんやりとりをしてくださってたり、精神的な支えになっています。

実は、1年前くらいに誰とも連絡を取らず、3カ月ほど引きこもっていた時期があったんです。とにかくいろんなことが重なって体調面でも精神的にもダメージを受けてしまって。ステージにも立てず、本当に地面スレスレのところまで落ちてしまい…。ちょうどその頃にSHOWROOMと出会ったんですけど、それが私にとって大きな支えにもなりました。

 

そこまで落ち込んでしまった原因はなんだったんですか?

すべては言えないんですけど…仕事面でいうと、私は小さい頃から歌が大好きで、私には「歌手になる」以外の将来は描いていなかったんです。それほど好きだった歌うことに対して、急に自信がなくなってしまったんです。初めて自分で詞を書いた曲をリリースしたタイミングだったのですが、「これで本当に気持ちが伝わってるのかな」と不安になってしまって。

 

好きだけで歌うことと、人に届けるために歌うことの違い…ということでしょうか。

そうですね。「好きで歌いたい」が「気持ちを伝えたい」に変わる瞬間だったんだと思います。

ALLIさんにとってSHOWROOMの何が魅力だったんですか?

SHOWROOMを一言でいうと、“おうち”。自分が最も素でいられる場所だし、居心地が最高なんです。私はその時の気持ちが声に出ちゃうタイプなんですけど、2017年に開催したリリースイベントの前日、緊張と不安で声が出なくなった時があって。

よりお客さんに楽しみにしてもらうために、イベント直前はSHOWROOM配信を控えていたんですけど、「15分だけ!」とマネージャーさんに頼んで許可をいただき、前日の夜に配信させてもらいました。みんなとお話をしたら心が落ち着いたのか元気が出て、声も出るようになって。それくらいSHOWROOMが大好きなんです!

 

ALLIさんは配信している時と歌っている時とで雰囲気がまったく違うのですが、何か意識していることはあるんですか? 歌っている時は表情に憂いがあるというか…。

心の闇が出てしまっているんですかね(笑)。

(笑)。

“憂い”だなんてすごく素敵な言葉で表現していただきありがたいです。意識して分けてるわけではないんですけど、配信時はまったく繕うことなくおしゃべりをしていて、歌を歌っている時は、自然とその世界に入り込んでしまう感じですね。歌詞に描かれている人生の中に自分がいるようなイメージです。

 

ALLIさんは作詞もされてますが、歌詞はどのような方法で書くことが多いですか?

基本的には、先に曲をいただいて、その曲のイメージから映像を思い浮かべて、歌詞を書いていく感じです。普段から思いついた言葉やフレーズなどは携帯にかなりメモしています。

 

それって見せてもらうことは可能ですか?

いや、絶対見せられないです!!!(笑)。恥ずかしすぎます。

「楽しいのか楽しくないかもわからない」ほどにふさぎこんでいた10代。辛い経験があったからこそ伝えられるものがある

小さい頃から「歌手になりたい」と思っていたということですが、幼少期はとても苦労したそうですね。昨年度の『NEXT BREAK AUDITION』最終審査のスピーチ。 “幼少期に石を舐めていたほど極貧だった”という衝撃の告白をされていましたが…。そんな風には見えないほどハッピーオーラが出ていますね。

石は…弟と一緒に舐めてたんですけど、なるべく砂が多くついているものを選んでました(笑)。その方が、味がありそうだなと思って。お腹が空いていたのもありますけど、まだ小さかったしどちらかというと遊び感覚。当時はおうちの冷蔵庫を空けても固形のカレールーくらいしかなくて…。ガスも止められていたので溶かすこともできず、口の中で必死に溶かしたり(笑)。

 

壮絶ですね。

でも、わりと最近まで普通のことだと思ってました。人にもあまり言ってませんでしたし…。でも、本当に歌だけは大好きで、音楽には支えられました。家に誰もいない時は窓を開けて外に向かって大声で歌ったり。「みんな私の声を聴いて〜!」という感じで(笑)。とはいえ注目されるのは苦手だったので、いざ人前で歌えって言われると恥ずかしくてできなかったんですけど。

 

なるほど…。では当時はあまり“辛い”という気持ちはなかったんでしょうか。

幼い頃はよくわかってなかったですけど10代後半は、辛かったですね。家族とバラバラに暮らさないとならない時期があったり、施設に入った時もありました。その頃は「自分が自分じゃいちゃいけない」というような思いを抱いてました。泣いてることも多かったです。感情を押し殺して生きていたので、自分が今楽しいのか楽しくないのかもわからないくらいにまでなっていて…。

そんな経験があるので、「人生に無理なことなんてない! やれることはやっていこう」と思えるようにはなりましたね。

ご自身の歌手活動にも、多少なりとも今までの経験から繋がっていることってありますか?

詩を書く時に、やっぱり辛かった当時のことは頭に浮かびますね。今年リリースしたオリジナル曲『僕がいる〜15の自分に向けて〜』はまさに、15歳の自分に向けて書いた詩です。過去の自分に対して今だから言えることってあると思うんです。過去の自分はもういないけれど、自分の中にはいるじゃないですか。

あの曲は、「大人になった今でも泣いている時もあるし、それは決しておかしいことではない。いつか自然と笑える日もくるから、無理することはないし、“僕らしく、僕なりに、僕のまま”でいいよ」というメッセージを込めています。

「叶えたい夢はたくさんある。とりあえず、大好きな椎名林檎さんに抱擁されるまでは死ねません(笑)」

今後、歌を通してどんなことを伝えていきたいんでしょうか。

自分へのメッセージと同じで、「みんな無理しなくていいよ!」と伝えていきたいですね。「背伸びしなくていいんだ」と、気持ちをフッと楽にしてもらいたいです。LIVEでも、みんなありのままでいてくれるような場所にしていきたいです。

 

特に若い頃って、つい肩に力が入ってしまう人は多いでしょうから…。とはいえALLIさんもまだ22歳ですが(笑)。過去の体験があったからこそ感じるものがあるんでしょうか。

前より感謝の気持ちが増えた気がしますね。何事にも「ありがたい」と心から思うようになりました。あと、次に挫折した時は自分にもっと優しくできそうな気がします。以前は挫折した自分が腹立たしくて、「こんなことで落ち込んで!」と自分に対して罵倒していたというか…。でも、今はそこまで厳しくしなくてもいいかな、と思えるようになりました。色々あったおかげで幸せ感度が上がった気がします(笑)。綺麗な夕陽を見るだけで感動して泣けてきます。

ご自身が影響されたり、励みになった思い出の一曲のようなものはあるんですか?

1年前に落ち込んでいた時、聴いてすごく励みになったのが、SUPER BUTTER DOGさんの『サヨナラCOLOR』という曲。歌詞がすごく刺さって、「このままじゃいけない!」と思えた曲で。自分の曲もそういう風に聴いた方が励みになってくれたらいいなとは思います。

 

子どもの頃の「歌手になる」という夢を叶えたALLIさんですが、今後の展望や、夢があれば教えていただきたいのですが。

たくさんあるんですよ。もっとステージにも立ちたいから全国ツアーもやってみたいし、海外でLIVEもしてみたい。オリジナルのアルバムも出したいし…。あと地元のコンサートホール「福岡サンパレス」でLIVEもやりたいです。福岡では“聖地”のようなホールです。あと、椎名林檎さんが昔から大好きで、「椎名林檎さんに抱擁されるまでは死ねない!」とずっと言ってます(笑)。

夢がたくさんあるって素敵ですね! 現代には「夢が見つからない」という人も多くいると思うのですが、そういう方々に何かアドバイスがあれば、一言いただきたく。

「絶対に夢を持つべき」とも思わないんですよ。今やりたいことをやっていればいいし、そのうち夢もあとから見つかったりするんじゃないかな、と思います。

 

ありがとうございます。では最後に、ファンのみなさんにメッセージをいただけたらと!

はい!SHOWROOMは本当に私にとってプラスでしかありません。私は私らしく歌を歌っていくので、みんなもみんならしく夢を追いかけてくれたらいいなと思います。

 

本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

 

〈ALLIさんがもっとわかる! 一問一答〉

Q.マイブームはありますか?

A.スライムの“ムチムチ”って音。
インスタでスライムのその音をあげまくっているアカウントがあるんですけど、寝る前にずっと聴いています。

 

Q.長所を教えてください!

A.誰とでも仲良くできるところ!
人と話すのが好きです。

 

Q.では短所は?

A.時間の感覚がないところ。

 

Q.行ってみたい場所はある?

A.オーロラを死ぬまでに一度は見たい!
あとウユニ塩湖も見てみたいです。

 

Q.自分のチャームポイントは?

A.おでこが丸くて広いところ。
でもおでこ出すのは嫌いです(笑)。

 

Q.どうしても直らない癖は?

A.物をすぐなくす。
物に執着心がないらしく、すぐなくすし、すぐ壊すんです(笑)。携帯もバキバキ。

 

Q.座右の銘は?

A.「人生は夢だらけ」。
椎名林檎さんの曲のタイトルです。今ある夢だけが夢じゃないし、自分が気づいてない夢があるはず。この先きっともっと自分から夢が溢れ出てくるんだろうし、たくさん叶えていけるんじゃないかな、と思える言葉です。

 

 

〈撮影=米玉利朋子(G.P.FLAG)/取材・文=広瀬蒼乃〉

 

ALLI(アリ)

ALLI(アリ)

1996年2月15日生まれ。福岡県出身。2017年度の「NEXT BREAK AUDITION」にてグランプリを受賞。自身の過去を告白したエピソードが話題となる。今年4月に初のCD「僕がいる〜15の自分に向けて」をリリース。

SHOWROOM
https://www.showroom-live.com/room/profile?room_id=138442
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Instagram
https://www.instagram.com/alli___alli___alli/
広瀬蒼乃

広瀬蒼乃

出版社でファッション誌や旅系の雑誌編集を経て、フリーランスに。可愛い子探しと、不摂生な生活を送りながらも健康ネタ集めと実践することが好き。昨年より念願の鎌倉暮らしを実現。

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