INTERVIEW今、最もアイドルらしくないアイドル?LoveCocchi西村歩乃果「明日死んでも後悔しない生き方をしたい」

今、最もアイドルらしくないアイドル?LoveCocchi西村歩乃果「明日死んでも後悔しない生き方をしたい」
2018.12.07

SHOWROOMで目覚ましい活躍を見せた演者のインタビュー。今回は、ラストアイドルのセカンドユニット「LoveCocchi」メンバー・西村歩乃果さんにインタビュー。本音をズバズバ言う姿がカッコいい歩乃果さんのお話、ぜひご一読ください。

テレビ朝日で放送されたオーディション番組「ラストアイドル」から生まれたセカンドユニット、「LoveCocchi」の西村歩乃果さん。

SHOWROOMのみならず、TikTokやInstagramでも多くのフォロワーがいる彼女。その動画が「かわいすぎる」と話題となり、グラビア雑誌の表紙にも抜擢されたことで注目されている。

第一印象は「顔、小っちゃ」。
誰もが認めるかわいいビジュアルだが、しゃべり始めると歯に衣着せぬ物言いが気持ちいい。
元美容師、ヘアメイクアップ&アーティストであり、社会人経験もある彼女ゆえの、“アイドル”を客観視した考え方が印象的であった。

SHOWROOMについてのことはもちろん、アイドルになるまでのこと、アイドルとして今後目指すことなどを語ってもらった。

可愛く見せることよりも、誰もやってない面白い配信にしたい

動画配信でいうと、SHOWROOM配信前からTikTokでも人気を得ていた歩乃果さんですが、SHOWROOMを始めてみて、どうでしたか? 率直な感想を教えてください!

1番違うのは、他の動画配信アプリと比べると画質がすごくいいこと。あとは、ちゃんとしていますよね(笑)。

 

ちゃんとしてるというのは?(笑)

ゆるくないというか、禁止事項がちゃんと守られるようなシステムになっているので配信者もリスナーも安心できるサービスだと思います。

 

若い方だけでなく、大人のリスナーさんも多いですしね。

配信自体は「星集め」とか、やり方がよくわからず最初は「なんだか難しいなぁ」と思ってました。でも、リスナーさんや他の配信者さんに教えてもらえたので、今は大丈夫です。

 

自分なりに配信でこだわってることはありますか?

SHOWROOMに限らず、ライブ配信をしている女の子ってたくさんいるじゃないですか。できるだけいろんな人を楽しませたいと思うので、結構振り切ったことをやりたくって。マジックペンでお歯黒にしてみたり、以前放送されていたコント番組『ワンナイR&R』の轟先生が大好きなんですけど、そのまねをしてみたり。まわりには「ぶっ飛んでるね」と言われます

あまりそういうネタは抵抗なくできる方?

そうですね。他の人と同じことしてもつまらないし。すごい変顔とかもできる方です。

 

配信のトークテーマをまったく決めない人と、事前に決めて配信する人がいると思うのですが、歩乃果さんはどちらでしょう。

私はわりと決める方です。そのほうがリスナーさんも飽きないし、グダグダしないのかなと。

 

大変だなと思うことは?

それはあまりないです。でも、ガチイベは本当に辛かったです(笑)。ラストアイドルファミリー内のバトルで、5位以内が「関西コレクション」のランウェイを歩ける、という内容だったんですけど、正直なところ最初は「1位にならなくてもいいかな」と思っていたんです。

そうしたら1日目か2日目かに、わりと高めのギフティングをしていただいてしまったんです。そこから「その気持ちに答えて、本気でやらないと」と覚悟を決めたんですけど、「勝たないと」というのがプレッシャーになってしまって、精神的にキツかったですね……。それに、早起きがすごく苦手なんです。イベント最後の方は頑張って起きて、ほぼ寝ながら配信してました(笑)。

それほどキツいと思ったイベントが終わった直後はどんな気持ちでしたか?

「もうやらない」って思いました。

 

ええ(笑)。それでしばらく配信はせず?

配信していない期間が結構ありましたね。でも、まわりから「もうやらないの?」とか、「待ってます」というコメントをいただいたりもして。応援してくださる方がいると思ったらまた配信したくなって、再開しました。バトルがない時は、本当にゆるく配信しています。ゴキブリの倒し方とか(笑)。

 

すごいですね(笑)。

でもそれすぐ炎上しちゃったんですよ。「気持ち悪い!」とか言われてしまって。

 

女の子の場合、ゴキブリ出ると「キャー!」みたいに逃げがちですが。

私は「なんで家に入ってくんの?」って腹が立つ方が勝ってしまうので。

 

お話聞いてると、結構男っぽいタイプですよね。

昔からそうですね。小さい頃から男の子とばっかり遊んでました。服も男の子のものを着ていて。喧嘩したりもしてました。

お兄さんか弟がいるとか?

いえ、お姉ちゃんが一人います。むしろお姉ちゃんは、女の子らしいタイプでしたね。

 

では、わりと活発な子どもだったんですか?

いや、性格的には引っ込み思案でしたね。子どもの頃、学校で障害物競争みたいなものがあった時もスタートラインで座り込んでしまってお父さんにおんぶされてゴールしたり。小さい頃の写真を見ると全部真顔なんですよ。親に「なんで笑わないの?」と言われてから笑うようになりましたけど。すごく恥ずかしがり屋さんでした。今でもシャイだし人見知りなところはありますけど、仕事柄そうも言ってられないので(笑)。

 

いわゆる“アイドル”というと女の子らしいものを求められがちですけど、デビューしてから「アイドルっぽくしなきゃ」と思ったことはないですか?

基本的には、自分の性格そのまま出している方だと思います。素が男っぽくてもテレビの前ではアイドルモードになるような、二面性を持っているアイドルもいると思うのですが、私はどちらかというと自分を作りたくなくって。ありのままの私を好きと言ってくれる人がいればいいと思っています。

それは自分の良さ、ということですかね?

良さだとは、思っていますね。繕うことはあまりしないです。

フォロワー数は60万人超え! SNSの見せ方への高い意識

SHOWROOMやTikTok、Instagramなど、SNSフォロワー数が多いと話題になってますよね。そのあたりもお伺いしたいのですが、現時点でフォロワー数どれくらいですか?

全部合わせると、60万人を超えました。

 

すごい。どうやってフォロワー数を増やしたんですか?

ファンの方にまとめサイトを作っていただいたのが1番大きいとは思うのですが、SNSを始めた当初に自分が意識した点としては、人の手に止まるような投稿は心がけていました。

ギターとか小道具を使ったり、TikTokだったらいかに流行りの曲を早く使うかだし、とにかく「かわいい」だけじゃダメだと思うんですよね。しゃべってない時の私は特にぶりっこと思われがちなので。

なるほど。どうやって手に止まるような配信や投稿になるかというのは、自分で考えたんですか?

他の人のSNSを見ながら、いいと思ったものはフォローして研究してました。見ているうちに、自分をメインにしがちな投稿はあまりフォロワーが増えないのかな?とか。例えばインスタで飼っている犬の写真やムービーを投稿していたとしても、その子も一緒に映ってきたりすることが多い(笑)。私は犬を撮る時は、自分を映さず犬メインにするし、料理や物の時も一緒です。自分を入れるとしても、2枚目にする。「せっかくかわいいのにもったいないな」と思う方は結構います。全部の写真が同じ印象になってしまうんですよね。

 

流行りのすっぴん写真はあげたりするんですか?

Twitterではありますけど、インスタですっぴんは投稿したことはないですね。インスタで自分の写真を掲載する時は、SNOWやビューティープラスなどの加工アプリで盛ってから投稿します(笑)。

繕うことはしたくない。見ていて「気持ちがいい」と思えるアイドルになることが目標

アイドルを目指したきっかけなども聞きたいのですが。アイドルになる前はヘアメイクのお仕事をされてましたよね?

はい。でも昔はずっと保育士になりたかったんですよ。おばあちゃんも母も保育士なので。そのためにピアノもずっと習っていたんですけど、高校生の時ボランティアで保育園のお手伝いに行った時に先生達にいじめられて、それがトラウマになってしまい……。

それで美容師さんにも興味があったので、そっちを目指すことにしました。もともと手先が器用なのもあるのですが、美容師さんってみんなキラキラしてるじゃないですか。そういうお仕事って素敵だなと漠然と憧れを抱いていて。人を喜ばせるのも好きだったので。

 

それで美容師さんになられて、独立してヘアメイクさんに?

とあるスタイリストさんに「ほのちゃん、一緒にヘアメイクのお仕事しない?」とお声がけいただいたんです。「これはチャンスだ」とすぐに思って、その1週間後には働いていた美容室を辞めました。

 

すごい決断力がありますね。

決断力はある方だと思います。まわりからは「大丈夫なの?」と心配されましたけど……。今すぐに人が必要だから声がけいただいたんだろうし、やるからには絶対に美容師を辞めないといけないのはわかっていたので、すぐにお店には伝えて。

自分に声がかかった理由は何だと思いますか?

あとから聞いたんですけど、「愛想や人への接し方がよかった」とは言ってくださりました。

 

そのあとは、ヘアメイクさんとしてどれくらい活動されたんですか?

2年間くらいです。あるアーティストさんのライブ担当をさせていただいたんですけど、音楽も大好きなので、やりがいありましたね。頑張れば頑張るほど結果はついてくるし、アーティストさんがステージに立っている姿を観て、「同年代なのにこんなに活躍してすごい!」と刺激ももらいました。オフの日もメイクの練習したりしていたので、休みもあまりなかったのですが辛いとは思いませんでしたね。

 

そこまでやりがいを持ってやっていたお仕事だったのに、なぜアイドルになろうと決めたんですか?

ステージに立っている人たちを身近に見ていたら、「私もあんな風に歓声を浴びてみたい」という想いが強くなっていって。声がけくださったヘアメイクさんに相談したら、「ほのちゃんがそう言うってことは、やりたいってことでしょ?だったら明日からもう戻ってこなくてもいいから」と言ってくださり。それでラストアイドルに挑戦して、アイドルになりました。最初は受けていたヘアメイクのお仕事も残っていたので兼任という形だったんですが、今はアイドル1本です。

実際になってみてどうですか?

全然後悔していません。デビューしてすぐテレビに出ることができたり、グラビアの表紙もやらせていただいたのもあるかもしれませんけど。少しでも認めていただいたのはうれしかったです。

 

アイドルになって大変だったことは?

22歳でデビューして、ラストアイドルファミリーの中でも最年長なんですが、「他のメンバーよりも大人だから」という理由で、何かと怒られがちなところとか(笑)。あとはアイドルならではの「これを言っちゃいけない」「やってはいけない」ということがいろいろあって、それまで自由に生きてきた分、自分を制御するのは大変な部分はあります。それは日々勉強です。

歩乃果さんにとって、今後アイドルをやり続ける上で大切にしていることって何ですか?

自分らしく生きていきたいし、やりたいと思ったことは全部やりたいと思っています。アイドルらしくないアイドルというか、アイドル好き以外にも好かれるようになりたい。なので、自分を捨てず、自分がやりたいことは口に出しています。「バンドをやりたい」「YouTuberになりたい」とか。それってアイドルをやりながらでもできると思うので。

 

ちなみに、どんなバンドをやりたいんですか?

ロック好きなので、ロックバンドをやりたいんです。ギターの練習もしています。本当はボーカルをやりたくってボイトレにも通っているんですけど、体質的にドライマウスみたいで、長い間歌えないんですよね……。手術しないと治らないらしくって。今のアイドル活動の中でも、「もっと歌えるはずなのに!」という悔しい気持ちはあります。

YouTuberは?

もともとヘアメイクなので美容に関しても上げたいですけど、ゲームが大好きなので、ゲーム解説とかもやりたいですね。本田翼さんみたいな。

 

どれくらいの時間、ゲームをやるんですか?

時間があればずっとやってます。親が厳しくて小さい頃にあまりゲームをやらせてもらえなかったんです。その反動で爆発しちゃって。でも美容のためにもゴールデンタイムには寝なきゃと思ってるので、早く帰れたら夜7時には寝て、夜中の1時に起きて朝までずっとゲームしています。

 

すごい(笑)。バンドやYouTuberなど、いろいろやりたいことはあると思うのですが、改めて今後の目標や夢を教えてください。

今、“西村歩乃果はTikToker”と思ってる方が多くて。デビューしているのに「芸能界入ればいいのに」と言われることもあったり……。だからアイドルとしての「西村歩乃果」をみんなに知ってもらえるようになりたいですね。1人でステージに立って歌うことも夢です。

タレントや女優への道は考えてないですか?

今は女優業にも興味を持っています。前はやりたいと思ってなかったんですけど、今年PVの撮影で演技させてもらって、「すごくナチュラルだったよ」と褒めてもらって。褒められると、やりたくなっちゃうんですよね(笑)。今は挑戦してみたいなと思っています。

 

興味があることにはどんどんチャレンジしていく方ですよね。やるとなったらとことんやるタイプ?

そうですね。ラストアイドルの中では1番ストイック……と思いたい(笑)。決めたらやっちゃう方ですね。やりたいことはやっていきたい。“気持ちがいいアイドルだな”と思ってもらえたらうれしいです!

歩乃果さんがもっとわかる! 一問一答

Q.死ぬまでに体験しておきたいことは?
結婚・出産。
孫の顔が見たいです!

Q.仕事は一生続けたい?
結婚したら人前に出るお仕事はやめるかも?

Q.生まれ変わったら男と女、どっちになりたい?
男!(即答)
男は喧嘩してもすぐ仲良くなったり、さっぱりしてるから。

Q.好きなアニメは?
最近では、「斉木楠雄のΨ難」や「銀魂」。
笑える系が好きです。

Q.チャームポイントは?
エクボ!

Q.自分の好きなところ。
正義感が強いところ。
いじめられてる人を見ると助けたくなっちゃう。

Q.直したいところは?
腹が立った時に我慢できずすぐ口に出してしまうところ。
なるべくこれは直したい。

Q.何フェチ?
においフェチ。
香りには敏感で、柔軟剤にもこだわります。LAVONSのフローラルシックがお気に入り。

Q.落ち込んだ時はどうしてる?
めっちゃ歌う、めっちゃ泣く、めっちゃゲームする。

Q.美容や体型維持で意識していることは?
体型をキープするために食事の量などは気にしています。
いつも「これを食べたら明日ブスになる」と言い聞かせてます(笑)。

Q.座右の銘は?
明日死んでも後悔しない生き方をする。
やらないで後悔するよりは、やって後悔したい。

編集から“やりたいことがあったら、まず動く”ということは、大事なことではあるが案外難しいこと。

「やりたいことは全部やりたい」。「後悔したくない」。

そう何度も語った歩乃果さん。その行動力と決断力は、成功するにあたってはどんな職業であっても必要なもの。
その才能こそ、彼女の最大の武器なのではないだろうか。次は何に挑戦してくれるのか。期待して見ていたい。

〈撮影=米玉利朋子(G.PFLAG)/取材・文=広瀬蒼乃〉

西村歩乃果

西村歩乃果

1995年1月28日生まれ。「ほのぴー」の愛称で親しまれている。2017年にヘアメイクからアイドルへ転身。ラストアイドルのセカンドユニット「LoveCocchi」のメンバー。TikTokに配信した動画が「可愛すぎる」と話題に。SHOWROOMはアイドルデビューと同時に配信をスタート。

SHOWROOM
https://www.showroom-live.com/room/profile?room_id=157389
Twitter
https://twitter.com/LoveCocchi_HN
Instagram
http://www.pictame.com/user/honoka.n28/604183665
広瀬蒼乃

広瀬蒼乃

出版社でファッション誌や旅系の雑誌編集を経て、フリーランスに。可愛い子探しと、不摂生な生活を送りながらも健康ネタ集めと実践することが好き。昨年より念願の鎌倉暮らしを実現。

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