INTERVIEW超絶高いテンションでファンを魅了する芸人・きたぽよ「1位を目指すことより、極限までふざけて楽しむがモットー」

超絶高いテンションでファンを魅了する芸人・きたぽよ「1位を目指すことより、極限までふざけて楽しむがモットー」
2019.02.21

SHOWROOMで目覚ましい活躍を見せた演者へのインタビュー。今回は、芸人の“きたぽよ”こと北代祐太さん。SHOWROOMも役者もお笑いも、全力で楽しむきたぽよさんの、やりたいことへ真っ直ぐな気持ちを語ってもらった。

いつでも熱量が高く、元気いっぱいの配信でみんなを楽しませてくれる“きたぽよ”こと北代祐太さん。

「正直、疲れませんか?」と聞いても「全力で楽しんでるんで!」と前向きな発言オンリー。
ついつい、「本当は無理してない?」「落ち込んだりするのか」ということばかり聞いてしまったのだが、「まったくない」とのこと。

本当に、やりたいことをとことん追究してる人は強い。
SHOWROOMを続ける理由、エンターテイナーとして今後目指したいことを語ってもらった。

SHOWROOMは、みんなでひとつの番組をつくってるような感覚

きたぽよさんの配信、いつもテンション高めですよね。激しい(笑)。

そうっすね。そこが僕の強みです! 可愛い女の子とかイケメンとかだったら今日起きた出来事とか、軽い雑談でもいいと思うんですけど、僕の私生活なんてみんな興味ないでしょ(笑)。僕のルーム名も「無茶ぶり質問何でもござい」なんですけど、「どうもみなさん〜!なんでも返しますよ〜!」っていう熱い感じの方が需要あると思ったんで。実際にリスナーさんからも、「配信見てたら元気になりました」というような声をたくさんいただいて。うれしいですね。

 

多くのイベントで1位を獲得していますが、ご自分ではたくさんの方に応援してもらえる理由は何だと思いますか?

自分が1番楽しんでるところですかね。全力で楽しんでやっています。配信者が楽しくないとそれが伝わってしまって、リスナーさんも楽しくないような気がします。あとは謙虚さを忘れないこと。そこは大事にしてます。

配信者さんが楽しいかどうかって、画面越しでも伝わっちゃったりしますからね。

出ます!余裕で出ますよ。むしろ舞台より出ちゃうんじゃないでしょうか。楽しんでるかどうかもそうだし、ファンを大事に想ってるかどうかとかも。でも、楽しくないと自分も続けるのはしんどいですよね。ただの作業になってしまうから。

僕のルームは、「1位を絶対とるぞ!」というよりは「最後までみんなでふざけて楽しもう!」というのがモットーなんです。明確な順位を目指しすぎてしまうと、「あと何ポイントとらなあかん」とプレッシャーに感じてしまうだろうし、1位を逃した時にしょぼ〜んとなってしまう。「限界まで楽しもう」というマインドの方が、僕もリスナーさんもお互い疲れないし、続けていけると思うんです。

 

「ふざけて楽しもう」っていいですね。2018年の春から配信していただいてますが、何か印象に残ってるエピソードってありますか?

う〜ん、やっぱり1番はじめのイベントですかね。吉本坂46の敗者復活戦イベント。1週間、がむしゃらに頑張ったので。イベント中は朝8時〜夜中3時までず〜っと配信してたので大変でしたけど、最後の方は感極まって泣いちゃって。普段はあまり泣かない方なんですけどね。

1日約19時間……。寝ている以外の時間はずっと、という感じですね。

最初は星投げとかルールもよくわかってなくって、ただ長く配信すればするほどいい、って思っていたんです(笑)。

あと印象に残っているのは、外で配信してたらわざわざ僕がいる場所までファンの方が来てくれて、差し入れを渡してくれたりとか、たこのギフティングを真似て“たこのぬいぐるみ”を投げてきたりとか(笑)。リアルたこギフトやん!みたいな。

 

みなさんも楽しみながら参加してくれてるんですね。

そうなんですよ。ただ僕が一方的に配信してるというよりは、リスナーさん達と一緒に番組を作ってるような感覚ですね。リスナーさん達もめっちゃボケてくるし!そんな芸人ちゃうし、気負わなくてええで〜って言ってるんですけど(笑)。新しいボケとかちゃんと考えてくるんです。

他のルームのリスナーさんが、「このリスナーさんおもろい」みたいな感じで来てくれたりすることもあるんです。もはや僕じゃなくて、リスナーさんのファン(笑)。

 

それはリスナーさん達もやる気出ますね。

ほんまにそう。「こうやったら盛り上がるんじゃないか」とか考えてコメントしてくれたりするんですよね。ファンであり、マネージャーであり、プロデューサーという感じ。

 

アンチとか、来ないですか?

いないんですよ。「おもろない」とかたまに言われますけど、僕の場合はそういうのもすぐボケにしちゃうから。「そうなんですよ〜、おもろないんです、おもろさ分けてくださ〜い」みたいな。

そうするとリスナーさんも怒る気もなくなるみたいで、むしろ好きになってくれて常連さんになってくれたりとか。

 

とてもハッピーなルームですね。素敵です。

多分僕がバカすぎて、「コイツに何を言っても無駄や」と思われてるんじゃないかと。それに「おもろない」と言われるたびに傷ついたりしてたら、ボケれないですからね。あ、でもたまに「デリカシーがない」と注意はされますね。

どういうところがですか?

自分があまり何を言われても気にしないタイプなので、相手がイヤなことだと思わずに話しちゃうことがあるんです。例えばファンの方との思い出話を語ろうと思って、「○○ちゃんは、前は別の○○さんのルームにいて、それから僕のルームに来てくれて〜……」みたいな。それって今付き合ってる彼女に対して、「前はタクヤと付き合ってたよな〜、それから僕に乗り換えて……」みたいな話をしてるもんだ、って言われて。

 

そういわれると、そうかもしれないですね(笑)。配信で「ここはこだわっている!」ということってありますか?

「熱量、スピード、テンションは落とさない!」ということですかね。やっぱり人間なので寝起きとかは低くなりがちで。そういう時ってわかりやすくリスナーさんが減るんですよ。

 

でも生配信ですし、寝起きなんて特にしょうがない時ってありますよね?どうやって気持ちを上げたりするんですか?

ん〜、もう配信ボタンを押したらその時はが〜ってテンション上げますね。で、終わったらスイッチを切って仮眠して……ということはあります。そういえば、以前ちょっと仮眠と思ってアラームは予約し忘れたことがあって寝坊したことがあったんですよね。それはめっちゃ怒られました!それ以来は気をつけてます。

寝坊しちゃった夢を見る配信者さんも多いみたいですね。

僕もめっちゃ見ます(笑)。

 

では、インタビューするみなさんに聞いてることなんですけど、SHOWROOMとは一言でいうとどんな存在でしょうか。

ほんまに、「ゼロ」の状態の人でもチャンスをもらえる場所ですね。もちろんチャンスをもらった先は、自分次第ですけど。僕は定期的に舞台でお芝居してるんですけど、自分で宣伝しても来ていただけるお客さんはせいぜい20人くらいだったのが、SHOWROOM始めてから倍以上に増えて。この取材もそうですけど、東京でお仕事する機会なんて以前はなかったですし。今後もずっと続けていきたいです!

 

今後、SHOWROOMでやりたいことはありますか?

SHOWROOMで活躍する芸人達で番組ができたらいいですね! 既に大阪の芸人5人で『Y☆FIVE(ワイファイブ)』というユニットを組んで、配信はしてるんです。みんなガチイベで1位になってる実力派ばかり! こないだも料理対決とかしたんですけど、今後もいろんなことにチャレンジしていきたいですね。

 

一度も挫折と思ったり迷った経験はない。やりたいことをやり続けてるだけ

きたぽよさんが芸人を目指したきっかけなどもお伺いしていきたいと思います。そもそもこの道を選んだ理由を教えてください。

小さい頃からとにかく目立ちたがり屋で。注目されたり、みんなを笑わすのが好きだったんです。高校一年生の時にバラエティ番組を観てて、「こんな風にみんなを笑わす職業に就きたい」と思ったのがきっかけです。

それまでは、テレビとかに影響されやすいのでいろんな職業に憧れていましたね。『ナースマン』(TOKIOの松岡昌宏さん主演のドラマ)を見ててナースマンになろうかな〜、とか、映画『ウォーターボーイズ』を観て、シンクロナイズドスイミングいいな〜、とか。当時毛が濃い方だったので、「映画に出ていた俳優さん、みんな胸毛が生えてないな。生えてたらなれないのかな」とかいらぬ悩み抱えていたりしてました。

胸毛で悩んでいたんですか(笑)。芸人になりたいと思ってからは迷いなくそれ1本で?

はい。それで親に「芸人になりたい」って相談して、「大学卒業してからなら全然いいよ」と言われたので、大学にはちゃんと通ってからNSCに入りました。

 

最初は組んでたコンビ組んでましたよね。解散して、それからお芝居に本腰を入れてますがどういった経緯があったんですか?

地元の同級生を誘ってコンビを組んだんですけど、漫才だけやっててもなかなか芽が出なかったんですよね。それで漫才以外も色々やっていかなあかんな〜、と思ってた頃に「よしもとオフオフ・ブロードウェイ」という企画が始まって。毎月1本、1時間半のお芝居を5日間7公演するんですけど、それに参加したらめちゃくちゃおもろくって。笑いもあるけど真剣なところも感動するところもあって、「わ〜、芝居って楽しい!」とハマって、毎月オーディションを受けて出てたんです。そのうち主役もできるようにもなって、それで自分は満足してたんですよ。

でも相方からすると「お笑いに集中できてないんちゃうか」という風に見えていて。僕からしたら相方に「いろんなことにチャレンジせ〜よ」と不満があったりしていて。そういう方向性の違いで解散することになってしまったんです。そこから役者のお仕事をするようになりました。

 

お芝居にすごくハマったということですけど、きたぽよさんにとってお芝居の魅力ってなんですか?

僕がやりたいことって、オールエンターテインメントなんですよね。歌って踊って、お笑いもあって、という。お芝居ってそれが全部ありますし。あとはみんなで一つのものをつくりあげていってる感覚が好きです。

 

普段、芝居のためにやられてることってあります?

常に腹式を意識するようにはしてますね。大きい声を出す時、ただうるさいだけにならないようにしないとならないので。他にも、人間観察するようにしたり、一流の舞台を観に行くようにしたりとか……。

今後はどういった活動をしていきたいですか? 具体的な目標や夢があれば教えてください!

1番は、梅田芸術劇場のような大劇場でお芝居したい! 舞台以外にもドラマや映画にも出れるようになりたいですし、活動の場を広げて、いろんなことにチャレンジしたいです。「オールスター感謝祭」にもいつか出てみたいんですよね。

大劇場でお芝居をする夢は、いつぐらいまでに実現したいですか?

う〜ん、できればあと1年くらいで叶えたい。

 

結構、すぐですね!

SHOWROOMさんのおかげでチャンスはいっぱいもらえてるんで、近いうちにいろんなことが実現できるように頑張らないと……。配信中、リスナーさんを押し入れに閉じ込めてることを想定したボケをよくしてるんですけど、売れたら出してあげるという設定にしてるんですよ。

 

それは早く出してあげないと!(笑)。2019年で芸歴8年目ですよね。それまでの間、挫折したり、夢を諦めようと思ったりしたことはあったんですか?

夢を諦めるという選択肢を考えたことがないですね。多少の方向転換とかはありましたけど。エンターテインメントのお仕事はずっとしていきたいです。

どうやったら、モチベーションを持ち続けることができるのでしょうか。

なんやろ(笑)。単純に、それ以外したいことがないんですよね。結婚とかして、「安定した稼ぎ」が優先順位で1番に来たら、考え方は変わることもあるのかもしれないですけど。今は「安定」よりも「自分がやりたいこと」が1番なので。

 

ちなみに結婚願望はあるんですか?

今はまったくないです。彼女を作りたいとかもあまりないですね。

 

仕事が彼女的な……? きたぽよさんは「好き」を仕事にしてるわけですけど、お金の面ではどうですか?「稼ぎたい」とか。

それはもちろん、あります! 際限なく稼げるなら稼ぎたい。そして奨学金を返したい(笑)。今は家賃4万円のユニットバスの部屋ですけど、タワーマンションに住んで、インテリアをもっと自由にできるようになるのが理想ですね。

 

いつもすごくオシャレな印象があるんですけど、服代もかかりそうなイメージです。

そうなんです……。あかん〜。でもファッション好きなんですよね。値段見ずに買っちゃうタイプ。あ、このシャツはリスナーさんに誕生日プレゼントでいただきました!

すごく素敵なシャツだなと思ってました! とにかく前向きで、チャレンジ精神も旺盛なきたぽよさんですけど、何かを始める時に二の足を踏んでしまう人もいると思うんです。そんな人に向けて、きたぽよさんからのアドバイスをいただけますか?

やらないことには、向き不向きもわからないので、とにかく1回は踏み込んでみることですよね。何かを成そうと思ってやっていることって、結果はどうあれ絶対に成長になると思うんです。自分の場合は「楽しみたい」「これをやりたい」にすぐ飛びついてきましたが、無駄な時間なんてなかったと思います。その目的が「楽しみたい」じゃなくても「お金を稼ぎたい」とか「人にこう思われたい」でもなんでもいいと思います。

 

きたぽよさんは、「もし失敗したら」と悩んだり迷ったりすることはまったくないですか?

ないですね〜。多分迷ったり、途中で夢を諦めてしまう人って何かと天秤にかけているんじゃないかな? 例えば、「安定」と「やりたいこと」とか。さっきも話しましたけど、僕の場合は「安定」という選択肢は捨ててきたので……。

たしかにそうかもしれません……。逆に「安定が1番大事」ならばそれでいいわけで、やりたいことをやっていきたいならば、そこは考えない方がいいのかもしれないですよね。「失敗したらどうしよう」とか。

僕の場合は考えなさすぎなんで、そろそろちゃんと考えないと、とは思いますけど(笑)。

 

(笑)。いつかタワーマンションに住む夢が叶うことを願っております! では、最後にいつも応援しているファンのみなさんに熱いメッセージをいただけたらと!

ほんまに家族のように応援していただいてるので、これからも楽しみながら一緒に駆け抜けていただきたいです。僕もチャンスをいただいてる分、開花できるよう頑張っていきますのでよろしくお願いしま〜す!

きたぽよさんがもっとわかる!一問一答

Q.休日は何してる?
SHOWROOM!
プライベートはSHOWROOMに根こそぎ持っていかれました(笑)。

Q.100万円もらえたら何に使う?
借金返済とジャケットとSHOWROOM用のiPad pro買います。
現実的(笑)。

Q.長所は?
大がつくほどのポジティブ。
昔から「なんとかなる」と思える方です。

Q.では短所は?
ちょっと優柔不断なところ。
メニューとか迷っちゃう。

Q.好きな映画は?
宮藤官九郎監督の『TOO YOUNG YO DIE!若くして死ぬ!』。
笑いあり、涙ありな映画で大好きです。『ウォーターボーイズ』も僕にとって永遠のバイブル。

Q.生まれ変わってなるなら男?女?
男ですね。
女子は大変そう。しがらみとか(笑)。

Q.エンターテイメントの仕事に就いてなかったら何になりたかった?
教師。
教師もある意味エンターテイナーですよね。でも怒ることができなくて生徒になめられそう。

Q.何系のラーメンが好き?
こってりとしたとんこつラーメン!

Q.好きな女性のタイプは?
ショートカット・猫目・ボンッ!キュッ!ボンッ!
最近だとコスプレイヤーの伊織もえさんが好きです。

Q.座右の銘は?
熱量、汗、唾!
この言葉はいろんなところで話してます。熱量のあるお芝居が好き。やっぱり熱量は人に何か伝える時に大事です。

編集から

「人を楽しませたい!」という気持ちが溢れ出ているきたぽよさん。
まさにポジティブの権化のような方だ。

なんでも全力で楽しんでる姿は見ていて爽快!
きたぽよさんのマインドは、圧倒的な“人生の楽しみ方”を教えてくれる。

 

〈撮影=内田裕介(MAETTICO)/取材・文=広瀬蒼乃〉

北代祐太(きたしろゆうた)

北代祐太(きたしろゆうた)

1988年11月10日生まれ。“きたぽよ”の愛称で親しまれている。演劇ユニット劇団OF(ゼロフレーム)所属し、舞台を中心に活躍中。SHOWROOMでは「SHOWROOMアワードお笑い枠選抜イベント」1位など、数々のイベントで上位を獲得。

SHOWROOM
https://www.showroom-live.com/yoshimotozaka46_hf275
広瀬蒼乃

広瀬蒼乃

出版社でファッション誌や旅系の雑誌編集を経て、フリーランスに。可愛い子探しと、不摂生な生活を送りながらも健康ネタ集めと実践することが好き。昨年より念願の鎌倉暮らしを実現。

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