
SHOWROOMを代表するライバーである、2代目SHOWROOMアンバサダーが決定。最優秀アンバサダーにAnnaの空さんが決定しました。
初代SHOWROOMアンバサダーでも最優秀賞に輝き、先日は特別番組にて富士山登頂を成功させたAnnaさん。今回はAnnaさんの歌手活動のルーツとも言えるライブハウス「池袋FIELD」さんにて、インタビューと撮りおろし撮影をさせていただきました。
いつから歌うことが好きだったの?「歌」に専念したきっかけ
幼稚園の頃からステージには立っていたので。鼓笛隊に入ったり、音楽会の練習ではマリンバの朝練をして…。すごく厳しい練習があって、もう吐くくらい練習をしていました。幼稚園の時から(笑)。
中学1年生から3年生までミュージカル部に所属していて、高校生になってからは習い事としてやっていました。劇団四季の人に教わったり。小・中・高、繋がってる学校だったので、小学校の時に中学校の文化祭を観に行けたんですね。それでずっと「中学校に入ったらミュージカル部に入ろう」って決めていて。
中学からミュージカル部に入って、1年生の時は、大道具、照明、衣装とか裏方を中心にやって。2年生からオーディションに受かった人が合唱を歌えて。3年生からは、やっと役をもらえるんですよ。中3と高1で役をつけてもらった後、高2になったら指導に回って、高3になったら受験なので部活は引退という感じで。
私は中3の時に初めて主役をもらったんですね。3ヶ月かけて、1つのステージを作るにあたって先輩に付き合ってもらいつつ、練習もたくさんして。
でも、演技が下手すぎてどんどんセリフを削られていって(笑)。最終的に「Annaちゃんは歌を歌っていればいいから」って言われちゃったんです。その時に、「私は歌で表現していこう」と決めて。そこから歌一本にしました。
下積みで裏方の仕事をさせてもらえたのは大きかったです。普段、ステージに立っている人しか見えないけど実は、その人を支えるために影で支えている人がいるんだということを学んだので。すごく厳しい部活だったので鍛えられました。上下関係も、すごく厳しいし。
「ライブに集中してもらえる」ベストな環境だったこの場所
「シンガーソングライターとして活動していこう」と決めてから、もっと自分で勉強して、経験を積んでみようと思って、ライブハウスで歌う仕事をやっていました。台風の日でも雪の日でも関係なく、毎週3〜4回は必ずステージに立つ、というのを3、4年くらい続けていました。そこで、男性の曲も歌っていましたし、洋楽とか邦楽とか色んなジャンルを勉強しました。他の方が歌っているのも聞いたりして。そこで、いっぱい学びました。
そこから、シンガーソングライターとして「Annaという名前で活動しよう!」と思って。その活動の一歩目となる初ステージを探していて、ここ「池袋FIELD」へ辿り着きました。
2016年頃です。「どこで歌うのがいいかな?」って考えたときに、お客さんの目線を大事にしたいなという気持ちがあって。
まず、お客さんが椅子にゆったり座って聞けるところが良いなと思いました。というのも、「色々な年齢のお客さんが見てくれるアーティストになりたい」と思っていたので、腰が痛い人とか、ずっと立っていると辛い、とかなると歌に集中できないじゃないですか。ライブに浸れるように、パイプ椅子とかじゃなくて、背もたれの椅子があるところが良かったんです。それでいて、音がよくて、照明が綺麗なところで探していて。
知り合いのシンガーソングライターが「池袋FIELD」でライブをするというので、お客さんとして観に来たのがきっかけです。その時に「ここだ!」と思って。今でも、初めての場所でライブをやる時は、先にお客さんとしてチケットを買って観に行くようにしています。
そうです。音めちゃくちゃ良かったし、照明もすごく綺麗にやってくださるんですよ。今日も撮影のためにすごく調整してくださって。小さめのライブハウスで、こういう綺麗な音を作るって難しいと思っていて。
ただのライブハウスじゃなくてアーティストに寄り添って、支えてくれて、育ててくれるみたいな場所なんですよね。もちろん、私以外に立っているシンガーソングライターもいるし。自分の頭の中で「こういうことをやりたい」とか「こういう風になりたいな」っていう夢とか理想ってあるじゃないですか。でも、やりたいけど「きっと無理だろう」とか「一人じゃ厳しいかな」って思って諦めちゃうこともあったりするんです。でも、それを、ここのオーナーとかスタッフさんに話すと一緒に考えてくれるんです。一生懸命「じゃあ次、どうやろうか」って考えてくれて。細かい技術とアイデアで、いつも素敵な形で実現してくれるんです。
そうです。活動もずっと見ていてくれるし。誕生日のSHOWROOM配信もこちらでやったのですが、すごく可愛くしてくれて…。「Annaの部屋」っていう企画を毎月やっているんですけど、その時も、お部屋みたいにソファを出してくれたりして。コンセプトに合わせてステージも可愛くしてくれて。そこまでやってくれるライブハウス、なかなかないです。
「ライブをやるから」ではなくて「めちゃくちゃ良いステージだから」来て欲しい
「お客様に最善を尽くすこと」にこだわっています。フリーで活動をしていると、「大変だから来てください」「ノルマがあるから来てください」みたいな呼びかけをしているシンガーソングライターさんもいて、大変なのは分かるのですが…。私は赤字になったとしても、お客さんが優先というか、気分よく帰ってくれることを優先しています。
それこそ「ライブをやるから来て」じゃなくて、絶対に見て欲しいと思える場所にする努力をすることにしていて、「めちゃくちゃいいステージだから来て」「めちゃめちゃ楽しんでもらえるから来てよ」って言いたいから、最善を尽くす。そのために、お客さん目線になって、全力を届けるということにしています。こういう私の姿勢を見て応援してくれる方もいます。
「見に行けないからチケットだけ買うよ」っていう人もいるけど断っていて(笑)。「チケットはライブを見るためのものだから、見にこられないならいいです」って断り続けています。「チケットを買ってあげることが応援」と思ってくれる方もいるので、断ると驚かれるのですが(笑)ぜひ、ライブを見にこれる時に買って欲しいです。
初めての作詞・作曲をした曲がすごく思い出深いです。『悲しい流星』という曲で、「池袋FIELD」のオーナーでもある山石敬之さんにサポートしていただきながら作った曲です。今まで、カバーを歌っていたので、人の曲を自分の経験に置き換えて歌ってきたんですけど、(「悲しい流星」は)歌詞もメロディも全部、自分の気持ちから生まれた曲なので。ありのまま自分を伝えられることが、すごく嬉しかったです。
最初は自信がないじゃないですか。「これでいいのかな?」って感じで。でも、聞いてくれたみんなから「泣いた」とか「いい曲だね」って感想を聞くようになって。そこからは、みんなに育ててもらった感じでもあるし、もっとみんなに「いいね」と言ってもらえるような曲を作りたい!というモチベーションにも繋がりました。
歌は何歳まででもできると思うので、やり続けたい
今、自分がどういう感情を持って生活しているのかを客観的に見るようになったのですが、常に戦っているなとは思います。もともと、ネガティブな考え方をする方で、殻に閉じこもるタイプなので。歌を作る時は、それを自ら意識的に壊さないといけないので。
元気な曲を作る時も、自分を励ますために作った曲だったりしていて。その曲が結果、みんなを応援する曲に育ってくれた…ということもあったり、今は、聞いてくれるみんなにエールを送りたいと思って作るようになりました。
ないです。全く声が出なくなってしまったことがあったんですよ。1週間、2週間だったら「明日、治るかな」って前向きな気持ちになれるんですけど、「あれ、これ一生でないのかな」と思うくらい出なくなってしまったことがあって。
フリーで活動しているので、休むこともできたんですけど、休むという選択肢や、辞めるという選択肢はなかった。歌を歌えない自分でも、今の自分だからこそ伝えられることがあるんじゃないかなって思ってステージに立ち続けました。
歌しかないので。私はダイアナ・ロスさんが憧れの存在なのですが、長年、ステージに立ち続けているじゃないですか。私が武道館でライブを観た時は70才を過ぎていて。それでもパワフルに歌ったり踊ったりしている姿を観て私は本当に感動して。
長ければ長いほど、たくさんの人に勇気を届けられると思うので。だから私も、ずっと長くステージに立ち続けたいですね。経験を積み重ねることで表現の幅も増えて、たくさんの人を勇気付けられることも増えると思うし。よく「何歳までやりますか?」って聞かれるんですけど、歌は何歳まででもできると思うので、やり続けたいです。
健康大切ですよね!食事と睡眠にも気をつけています。年齢を重ねて、ちゃんとケアしないとライブ後の疲れ方が違ってくるので。それを周りのアーティストに言ったら「歳をとったから疲れるんじゃなくて、前より集中してできてるからじゃないの?」って言ってくれました(笑)。
声の調子によってもマイクを変えたり。そういうことを調べるのも好きなので、色々と集めています。マイクとかコンデンサーとか、女の子が普通、おしゃれをするためにメイクとか洋服を買ったりするお金を機材を集めに使っている感覚ですね。
楽器屋さんにいったりとか、サウンドハウスっていう安いネットを見たりとか、そういうのもミュージシャンと情報交換をしたりして。リハーサルの時に「それ、どこで買ったの?」とか、情報収集しながらしています。
初代アンバサダーの振り返り、SHOWROOMを「実力を育てる場所」にしていきたい
超大変でした。死ぬかと思いました。死を感じました(笑)。
いや、笑っちゃうんですよ。普段からそうなんですけど、辛くても笑っちゃうんですよ。ハハハってなっちゃうので。
頂上に着いた時は、かなりの達成感というか安心感がありました。自分のために、たくさんのスタッフさんが動いてこんな企画をやってくださっているので、絶対に登り切らないと、と思って。しかも、天候によっては途中で中止になってしまう場合もあって。風速も結構すごかったし、ヒョウみたいなものも降っていたりして。なんとかたどり着けて、「全てにありがとう」と思いました。
アンバサダーになったことで特番をやらせてもらえたりとか、前田社長と話をさせてもらえたりとか、自分の企画をやることが出来ました。最初は特番の予定もなかったのですが、意見交換の中でやることになって。アンバサダーになったからできたこともたくさんありました。
その反面、結果を出さないといけないな、とも思っていて。頑張って、結果を出し続けないと、すぐ過去になると思うので。今回結果が出なかったら「昔、アンバサダーだったね」で終わってしまうのかな、と。
常に頑張り続けないといけないし、結果を出し続けないといけないなという現実を突き付けられた部分もあります。
初代アンバサダーになってから期間が空いてなかったので休みもなかったので大変でした。戦い続けている感が半端ないから。リスナーさんにも心配させちゃったし、自分も「これ、ずっと続くのかな?」って思ったら正直、体も疲れていた部分もありました。でも、応援してくれる人がいる限り、自分を奮い立たせてチャレンジしようと。
ミュージック枠でのイベントとフェスをやってみたいですね。イベントだけじゃなくて、音楽でも切磋琢磨できるようなものにしたいです。ルームを超えて、リスナーさんも配信者も音楽で繋がれる場所を作って欲しいです。
そういうことが「実力を育てる場所」になっていくし、それこそ今、始めたばっかりの配信者さんたちが「SHOWROOMにフェスがあるから、そこに出れるように頑張ろう!」という目標になったりすると思うので。
リスナーさんの直の意見を毎日、聞いているのと、自分もいろんなルームを楽しんで遊びに行ったりするのでリスナーさんの気持ちも分かると言うか。
配信者はもちろん、リスナーの立場にも立てるし、SHOWROOMさんとも色々お仕事を一緒にしているので、SHOWROOMの立場もわかるみたいな感じで。その中で、みんな共通しているのは「SHOWROOMが好き」ということ。もっと良くなって欲しいという気持ちがみんなから感じられるので、2代目アンバサダーとしても色々な活動をしていきたいと思います。
任命式
第1回目に引き続き、最優秀アンバサダーに選ばれたAnnaの空さん。白いレースのロングドレスで登場です。「Annaの空を信じて応援してくれた皆に感謝の気持ちを伝えたいです」と挨拶。「この場所には一人で立っているわけではないので、皆に立たせてもらった分、少しでも力になれる活動がしたい」と、アンバサダーとしての展望も語ります。
〜受賞スピーチ〜
2代目最優秀アンバサダーへの任命ありがとうございました。5月に初代最優秀アンバサダーにならせていただいて、2ヶ月ほどでこの2代目を決めるイベントがスタートしました。正直なところ、息つく間もなく、疲れもあったので、今回は見送ろうかと心が折れかけたこともありました。でも、ここで頑張らなければ、一度つかんだ最優秀アンバサダーという存在が無駄になってしまうと思いました。そんな私の背中を押してくれたのが、Annaの空を信じて応援してくれた皆です。
そして、寝る間を惜しんでこの「お祭りライバー決定戦」に参加していた配信者の皆さんにもたくさんの勇気をもらいました。
なので、今日は私一人じゃなくて「お祭りライバー決定戦」に参加した皆と一緒に立っていると思っています。
その想いを無駄にしない様に、アンバサダー、SHOWROOMの魅力を伝える大使としての役割を果たしたいなと思っています。
SHOWROOMの運営の皆さんにもお願いがあります。このアンバサダーの任命だけで終わらせず、アンバサダーとしての役割を私にください。
Annaの空を選んで良かった、と皆に思ってもらえる様にその役割を務めます。
SHOWROOMの魅力がもっと伝わる様に頑張っていきたいです。
〜SHOWROOM代表・前田裕二からのコメント〜
Annaさんを見ていると、「自分のために」という事はとっくに越えていて、応援してくださる方はもちろん、他のライバーのことも言及しているのがすごい事だなと思います。そうやって周りのことを考えらえるからこそ、大きな負荷に耐えられるんだろうなって。大きな結果を残す人の心の状態って、こんなにも自分の外に向いているんだ、利他的なんだなと考えさせられます。これからも、Annaさんの想いに応えられる様に、僕たちも成長していかないとなと思います。
Annaさんがもっとわかる!一問一答!
Q.歌手になっていなかったら、何をしていたと思いますか?
ええっ、わからない!考えたことがないです!
教えるのは好きですね。だから音楽の先生とかかな…。
Q.今、いちばん行きたい場所は?
ハワイ!綺麗な場所とか素敵なことを経験する時間があると、ステージに生かせるかなと思うんです。引きこもってやっていると、だんだん作品も偏ってきちゃうので…。
やっぱり自分が心豊かに動かして感動したりすることで、みんなも、もっと素敵な世界に連れていけるかなって。
Q.今、いちばん欲しいものは?
欲しいもの…コロナが終わって欲しい…。
Q.モーニングルーティーンを簡単に教えてください。
朝起きて目覚ましを止める。めっちゃうるさくないと起きれないので(笑)。そのあと、身支度して9時からピアノの練習配信をしています。
Q.Annaさんにとって、SHOWROOMとは?
自分の声を直接、好きな時に届けられる場所です。自分が行動すればお客さんに届けることを許されているって、すごいですよね。コロナになって、会うことも制限されている中で、SHOWROOMでは見てくれている人を身近に感じながら毎日が過ごせます。
編集より
初代に続き、2代目も見事最優秀アンバサダーに輝かれたAnnaさん。どんな時も歌い続けること、そして周りの方への感謝を忘れないAnnaさんですが、今回お話を聞いてさらにその信念を強く感じることが出来ました。子供の時のエピソードも貴重だったのではないでしょうか? そして今回の取材に協力してくださった「池袋FIELD」さん、ありがとうございました!
フルサポートで活動を支援してもらっているライブハウス「池袋FIELD」
http://field-live.com/main.html
【Information】
■11月23日(火祝) 「Annaの部屋」
@池袋FIELD
Anna / 白鳥麻子
https://twitcasting.tv/c:ikbfield/shopcart/108361
■12月19日(日) 「Annaの部屋」
@池袋FIELD
Anna
https://twitcasting.tv/c:ikbfield/shopcart/115293
■12月24日(金) 「be On!」X’mas Special
@池袋FIELD
Anna / イシヅヤシン / うたれん / 田森理生
https://twitcasting.tv/c:ikbfield/shopcart/115297
〈撮影=小倉翔平 / 取材・文=中村梢〉
Anna
2016.05.〜活動開始、毎月池袋フィールド出演中
2018.11.東京ビッグサイト出演
2019年
・08.TGC BEACH出演
・08.渋谷プレジャープレジャー/ワンマンライブ
・08. 1stミニアルバム「sola」発表
・12.品川インターシティーホール出演
2020年
・08. 過去ベストアルバム「Esquisse」 発表
・12.SHOWROOMアワード優秀賞受賞
2021年
・02.渋谷プレジャープレジャー/ワンマンライブ無観客配信で開催
・04.Veats渋谷 楠瀬拓哉バースデーイベント出演
・04. 2ndフルアルバム「Sanctuary」発表
・05.SHOWROOM初代最優秀アンバサダー受賞
・09.SHOWROOM2代目最優秀アンバサダー受賞
・10.Zepp Tokyo出演
2021.11.27.神戸コレクション出演決定!
2022.7.29.渋谷プレジャープレジャーワンマンライブ、レコ発予定
中村梢
WEBメディアで取材、インタビュー、記事執筆をしています。猫と映画とお酒が好きです。
現在、SHOWROOMでは新規イベントを募集しています!
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