
自身のSHOWROOMルーム「扶実ふみのふむふむ」で毎日配信を続けながら、モデル・アーティストとして活動している扶実(ふみ)さん。「自分の好きを生かして、ファッションや歌の魅力を届けられる表現者になる」ことを目標に、作詞・作曲・デザイン全てを自分で手がけたシングルを発売するなど夢に向かうライバーです。今回は扶実さんに自身の活動のルーツや、目標、リスナーへの想いを伺いました。
小さな頃から大好きだった「表現すること」でみんなを元気に
私は、SHOWROOMの配信が活動の始まりです。毎日配信をしながら、自分の大好きなアートだったりファッションだったり歌を、皆さんに届けています。「自分の好きなものを通して皆さんの毎日を少しでもワクワクするように」という思いで活動させていただいています。
もともと自分を表現することは好きだったんですけど、小さい頃から芸能のお仕事にチャレンジする機会とか、接点が全くなくて、21歳まで何もせずにいたんですね。大学でオランダに留学した時に、自分が知らなかった生活をしている人を見て、解放された気分になって。その時に「やっぱり、これをしたい」って思いが出てきました。オランダから自分を知ってもらうためにはどうすればいいんだろうって考えた時に、唐突に思い浮かんで配信を始めてみました。
今、大学で美術や文化を学んでいて、オランダでは建築が有名なので、実際に現地で暮らしながらアート、美術史を中心に勉強していました。
大好きです。小さい頃から、卒業文集など「将来の夢」を書く場所には表現する職業を書いていました。「ファッションデザイナー」だったり「漫画家」だったり「モデル」だったり「歌手」だったり。ただ、一つのことを追い求めるというよりも、全部ひっくるめて好きです。その活動が出来ているのが今のSHOWROOMです。
小さい頃からとにかく好奇心旺盛で新しい世界を知るのが好きでした。ありがたいことに両親が、いろんなところに連れて行ってくれたことが原体験にあります。
自己表現をするようになったきっかけは幼少期、アメリカに5年間住んでいて、その中で人と違った価値観を得るようになったことです。日本に帰国してから、もっと他人との物の見え方に違いを感じるようになったんですね。そこで、自分の見ているものを人に伝える難しさを知りました。なかなか学校生活に馴染めなかったり苦しんだりした部分もあって。「自分の好きなものや、自分の考えを、どう表現したらいいんだろうな?って考える機会があって、そこで自分の表現力や、世界観は培われたのかなと思います。
そうですね。特に苦しんでいた時期に、映画や歌に救われました。その時は、今の様に自分が作る側になるとは思っていなかったんですけど、SHOWROOMを始めて、「元気もらった」「勇気もらった」って言ってくださる方に出会って。「あ、これが自分にできることなんだな」って思って今は精一杯、頑張っています。
「綺麗なところで終わらない」人間くささがライブ配信の魅力だと思う
「ELLEGARDEN」というバンドに特に励まされました。ELLEGARDENも、過酷な道のりを走ってきて。だからこそ、すごく歌詞が響くというか。人生の中の苦しみだったり、綺麗なことばかりじゃないよっていうのを歌詞で表現しつつ、でも頑張って踏ん張って生きてるんだっていう強さを感じます。自分の気持ちを代弁してくれるメッセージ性に惹かれて、ずっと聞いてました。
私自身も「人間くささ」というのを無くしたくなくて。それを見せられるのがライブ配信だなって思っているんです。涙や悔しさとか、そういう綺麗なところで終わらず、共有できるのがライブ配信の魅力だし、楽しさだと思っています。
「完成した作品」って、そこだけが見られて、「これが一番いい」っていう状態で出しているので、その裏にあった苦労とか努力は全く見られないじゃないですか。私の場合は、まだ経験も浅いですし、毎日毎日、試行錯誤しながらなんですけど、まだ完成していない部分に携われる楽しさだったり、変化していくワクワクを一緒に届けられることが嬉しいんです。リスナーの方がいて作り上げられるものなので、一人で作って届けるっていうよりは、共有している感じが楽しいです。
歌配信もしますし、雑談や、お笑い枠と言われるほどの面白い企画をしたり、ファッションショーしたり、弾き語りとか朗読もやっています。
それぞれ環境も生活も違う、多種多様な方が見てくださっているということは一番意識しています。どういった言葉を届けたら、自分の伝えたい思いが伝わっていくのかとか。プラスな感情に変えて届けられるように考えています。リスナーさんが日頃の疲れを忘れられるような時間にできるように心がけています。
「ずっと歌でやってきた」とか、「ずっと絵でやってきた」とか、そういうのがないかわりに、歌もイラストもファッションも、いろんなものに触れてきた自分を強みに変えていきたいです。そういう自分だからこそ届けられるものがあると感じていて。今は精一杯、自分の持っているもので、とにかく、あがいています。一つでも見ている人に必要だなと思っていただけると嬉しいです。
去年の夏、24時間配信をしました。24時間、いろんな企画をしながら、丸一日みんなと一緒に過ごすっていうものです。「最初は大丈夫かな?」って思っていたんですけど、意外と楽しめました。眠気に襲われる時もあったんですけどね(笑)。どのイベントも思い出深いのですが、無制限イベントがあった時には、「オールナイトふみっぽん」って言いながら夜通し配信もしています。ライブ配信って青春だなって思います。そういう楽しみを作り続けたいです。
自分が作り上げてきたものを形に残したい 全て手作りで挑んだファーストシングル
今、「ファーストシングル2,300枚完売チャレンジ」というのをしています。私は今年23歳で、大学を卒業します。就職せずに、この活動で生きていく覚悟とか、自分に可能性があるのかっていうことを試しながら、売り切るぞって宣言して、目標に向けて頑張っています。もっともっと、私自身を知ってもらうこと、歌を聞いてもらうことを頑張りたいです。そして、歌はもちろんイラストなど、今までやってきたことを、もっともっとレベルアップさせて作品を配信していきたいです。
今って、CD不況時代というか、ストリーミング配信があるので、私も本当に好きなアーティストのCDしか買わないんですよね。そんな状況下でなんで私がCDにこだわったかというと、ストリーミングやライブ配信って、残らないんですよね。物として残らない、配信もアーカイブに残らないんです。
今という瞬間を楽しむのもいいんですけど、自分が作り出したものを形に残すことをしていきたくて。24時間配信できるわけじゃないし、配信が出来ない時間に、みんなにどうやったら力を届けられるかな?って思った時に「CD」を思いつきました。形としてみんなのそばに置いてほしいな、聞いてほしいなと思って作りました。
CDを作るまでの過程が全然わからなくて、かなり苦戦したんですけど、ひとつひとつ学びながら作りました。手伝ってくださる方も周りにいてくれて感謝です。今回、拙いながら、自分で作詞・作曲もして。活動を続けてきた不安、でも、自分の本音を大切にしてきてよかったなって思うことを、曲として表現させてもらいました。
大変でしたが、自分も思い切って挑戦してみてよかったなって思うのは、支えてくれる人がいることが分かったことです。皆さんにも自分の中に「これやりたいな」っていう思いがあるなら、それを大切にしてほしいという想いを、このCDで届けたいと思って制作しました。
今の時代、歌を聞きたいからCDを買う方って少ないと思っています。飾ったり、持っているだけで元気になるようなメッセージが届けられたらいいなと、デザインも全て自分で行いました。
初回限定版には、3曲入っていて。ひとつは「ねえ、聞いて」。SHOWROOMでリスナーさんの皆さんと一緒に獲得した、「MY WAY」という曲。あと、「明日も」っていう、SHOWROOMでの毎日に感謝した曲を入れさせていただいていて。
日々への感謝を忘れず、壮大な夢を描いて、まだまだ走っていくぜ!っていう想いを込めています。
3年後はSHOWROOMの配信は続けていたいです。「どうして毎日配信やるの?」って聞かれることがあるんですけど、やっぱり毎日の楽しみにしてほしいからです。「ふみさんの配信が日常だ」って言ってくださる方もいて、私はそういう時間を作り続けたいと思っているので、止めたくなくて。どんな形でも続けていきたいという思いがあります。
それにプラスして、アーティスト活動として、色々なメディアに出ていくことを目標にしているので、もっと大きい会場で全国ツアーをしたり、夏フェスのステージに立ったりとか。モデルもTGCに出るとか、雑誌に出ることを目標にしています。
28歳ですもんね。夢は大きく、紅白出場です。私は歌一本でやっているわけではないので、どこで芽をだせるかわかってないんですけど。でも、とにかく自分の好きを発信して形にしていければと思います。
あいみょんさんと、あいみょんさんのアートディレクターをよくやられている、とんだ林 蘭さんが大好きです。自分というものを持ったまま、世間に受け入れられるものを作り出しているのがすごいなと思っています。
そういった意味では、YouTuberのあさぎーにょさんも、自分の好きな世界観を届けていくことを大切にしていて大好きです。彼女自身はシンガーを目指して上京したんですけど、今はYouTubeを中心に自分のブランドを立ち上げたり、いろんなことをやられていて、ラフォーレ原宿のモデルになったりとか。やっぱり枠に囚われずに、自分の世界観を届けてる方には憧れます。あさぎーにょさんはYouTubeの動画の中で、泣いたりしているんですけど、すごく人間味があって親近感が湧きます。こんなにもいろんな方に知られていて、多くの方を勇気づけている方でも、悩んでいたり、苦しんでいるんだなっていうことに勇気付けられます。自分もそういう人間になりたいなと思います。
ふみさんのことがもっと分かる!一問一答
Q.ふみさんの長所はどんなところですか?
チャレンジ精神。あと、感受性が豊かなことです。それで苦しんだこともあるんですけど、今や表現や活動に活かせています。
Q.逆に、短所はどんなところですか?
自分の限界をコントロールできないというか…無理しすぎてしまう。自分の限界を超えてまでやってしまうところですかね。休めない…。配信も楽しくてずっとやってしまうんですよね。
Q.日々リラックス瞬間はどんな時ですか?
コーヒーが大好きなので、よくスターバックスへ行ってスターバックスラテを頼んで飲んでます。それで、自分の好きな作品をみたりとか。アニメとか映画とか、ドラマもいっぱい見ます。それが自分の創作活動にとってプラスになるんですけど、自分の楽しみとしてやっています。
Q.落ち込んだときは、どうしていますか?
泣きまくります(笑)。私、感情が高ぶると、どんな感情でも涙になるほど、すごく涙腺が緩いんです。落ち込んだ時は、泣きまくりますね。泣いて、泣きづかれして爆睡する、みたいな(笑)。
Q.モーニングルーティーンを簡単に教えて!
朝7時配信をよくしているんですけど、1時間前に「おはよう」っていう通知を入れて。そこから、顔を洗って歯を磨いて、いつも絶対カフェラテを飲みます。
Q.絶対に譲れないものってありますか?
感謝する気持ちです。常に忘れたくないなと思っていることです。
あとは、信じる気持ち。いろんなことがあって、疑ってしまうとか信じられなくなるものもあったんですけど、それでも信じ続けたいなって…。それって今、自分が見ているものを受け入れることだとも思っています。
編集より
目を輝かせながら、夢や今後やりたいことについて話してくれた扶実さん。音楽、アート、ファッション、枠にとらわれずに全てひっくるめて自分の表現をしていく姿は次世代のアーティストさんだなと感じました。まずはファーストシングル完売!応援しています!
【Information】
【CD・グッズ販売サイト】
https://fum728f.booth.pm/
〈撮影=深水周二郎 / 取材・文=中村梢〉
扶実(Fumi)
静岡出身バイリンガルの左利き。
オランダへの留学経験がある大学4年生。
毎日のSHOWROOM配信を中心にモデル・アーティストとしても活動している。
活動の根源になっているのは「好きなことを通して日々のワクワクや楽しみを届けたい」という思い。
癒し声と笑顔が特徴で、毎日進化し続けるライバー!!
今年飛躍すること間違いなし!あなたも彼女の世界観に浸ってみませんか!
中村梢
WEBメディアで取材、インタビュー、記事執筆をしています。猫と映画とお酒が好きです。
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