REPORT明日から頑張りたくなる!モチベーションが上がる映画特集〈邦画編〉

明日から頑張りたくなる!モチベーションが上がる映画特集〈邦画編〉
2018.05.01

いつだって一生懸命で「夢に向かって一直線」と高らかに宣言したいところだけれど、実際は疲れて立ち止まりたくなることもある。そんな時にはモチベ−ションがあがる映画で一休み。見終わる頃にはきっと、今まで以上の気力がリチャージされているはず。何回でも観たくなるようなバイブル的映画を編集部が厳選して紹介します。邦画編と洋画編の二回に渡ってお届け。今回は邦画編!

“イイじゃん! 博打だって”

バクマン。

 

夢を追う道半ばで転んだとき、くじけそうになったときにチカラをくれる物語

少年漫画の王様『週刊少年ジャンプ』での漫画連載を目指す高校生二人が主人公。致命的に絵が下手だが「漫画家になる」と心に決めている高木秋人(たかぎあきと/神木隆之介)は、秘めた画力を有する同級生の真城最高(ましろもりたか/佐藤健)に、自分が原作を書くから一緒に漫画家になろうと持ちかける。

出版社への原稿持ち込み、描き直しの指示、編集長の辛辣な言葉、圧倒的な力量差のあるライバル…。次から次へと壁にぶつかり、それでもくじけることなく、ひたむきに夢を追いかける二人の姿に胸が熱くなる。

まれな画才を持ちながら、秋人の誘いになかなか首を縦に振らない最高。その理由は、幼き頃にある事情から現実に漫画家として生きていくことの不安定さや、報われなさを目の当たりにしたからだった。

たとえ漫画家になれたとしても、人気が出なければ連載を打ち切られ、年収だってサラリーマン以下。しかし、「そんなものに人生賭けるなんて、まるで博打だ」とキレる最高に、秋人は「イイじゃん博打でも!」と言い放つ。

人はつい、チャレンジする前から「やらない言い訳」ばかりを探してしまいがちだ。時間がないから、経験がないから、身の丈に合わないから、と。ところが、秋人は描き始める前から「俺たちには才能がある!」と断言し、最高も「漫画家になる」と決めてからは寝る間も惜しんでペンを走らせる。経験値ゼロの素人高校生二人が、バカみたいに自分を信じて全力で突っ走る姿に勇気づけられる作品。

たとえ誰もが「無理だ」といさめる博打みたいな夢だって、「やりたいこと」を我慢するより、とにかく「やりきってみる」人生の方が絶対にオモシロイ。

 

『バクマン。DVD 通常版』
DVD発売中
¥3,800+税
発売元:集英社&アミューズ
販売元:東宝
©2015映画「バクマン。」製作委員会 ©大場つぐみ・小畑健/集英社

 

“本気”はゼッタイ伝わる

舟を編む

自分一人の力では届かない大きな夢も、仲間と一緒なら実現できる

出版社の日陰部署である辞書編集部の社員たちが、新しい辞書を完成させるまでの十数年を描いた物語。コミュニケーション能力ゼロの主人公、馬締光也(まじめみつや/松田龍平)は言語センスを買われて編集部に配属される。地味きわまりない辞書編集の仕事だが、新しい言葉を集める面白さにハマり、いつしかのめり込んでいく。

チャラい西岡正志(オダギリジョー)や辞書一筋の先輩・荒木(小林薫)、高齢だが誰よりも「言葉」に真剣な監修の松本(加藤剛)たち個性豊かな仲間と共に、一つの目標に向かって邁進する。互いに影響を与え合い、困難を乗り越える中で人として大きく成長していく馬締の姿に胸を打つ。

口ベタで人付き合いのセンスは皆無、見た目はダサく、何をやってもパっとしなかった馬締が、持ち前の「真面目さ」がプラスに働く辞書編集の仕事に出会って輝き出す。辞書編集と同様に、映画としてとりわけ派手な演出はない。しかし、地道な作業をコツコツと積み上げ、先の長い仕事に取り組む馬締からは、だれよりも激しい情熱が伝わってきて、「努力は必ず実を結ぶ」「ガンバレ!」と思わず応援したくなる。

熱意に当てられた西岡も、馬締一人では手に負えないトラブルを解決するために駆け回り、馬締も西岡たちから、人と関わり言葉で気持ちを伝えることの大切さを学んでいく。

作中では、辞書監修の松本が「言葉の意味を知りたい」イコール「人と繋がりたいという願望」だと語る。もちろん自分だけでも頑張る。でも、思いを伝え合って、足りない部分を補い合える仲間がいれば、一人では叶えられないもっと大きな夢に手が届く。

 

『舟を編む』
価格:DVD 3,800円+税 ブルーレイ 4,700円+税
発売元:アスミック・エース 販売元:松竹
©2013「舟を編む」製作委員会

 

「才能がない」なんて、わかってる

ばしゃ馬さんとビッグマウス

夢の行方は自分で決める。「夢との向き合い方」にヒントをくれる一作

脚本家を目指して10年以上頑張っているものの、賞には落選してばかりの34歳・馬淵みち代(まぶちみちよ/麻生久美子)が、友人と共に脚本スクールに通い始める。そこで出会ったのが、言う事ばかり大きく、上から目線で他人をガンガン批判するダメ男・天童義美(てんどうよしみ/安田章大)。1度も脚本を書き上げたことがないクセに、無根拠に「自分は天才だ」と思い込み、「俺はスゴイ」と豪語する天童に、真面目な馬淵はいらだちを募らせる。

そんな折、馬淵は有名な監督に次の自分の作品を読んでもらう約束を取り付ける。取材のために介護施設のボランティアを始め、全力で脚本に取り組むが……。

自分が書けばスゴイと大口を叩くくせに全く書かない天童と、馬車馬のように書き続けてもプロになれない馬淵。一見正反対の二人だが、結局「成果を出していない」という点では表裏一体であり、どちらの姿も見ていて痛々しい。

物語の中盤、また賞に落ちる馬淵。天童のズケズケとした批評に弱みを突かれ、「才能が無いなんて、アンタに言われなくてもわかってる!」と叫ぶが、それでも書き、再び賞に応募する。夢にしがみつく馬淵は不格好でイタいけれど、誰よりも尊い。馬淵から八つ当たり気味に「書け!」と怒鳴られて目が覚めた天童もまた、今度こそ本気で脚本に取り組むようになる。

「夢はみんなが叶うわけじゃない、叶う人がいる分、その何倍も諦めている人がいる」。馬淵の言葉の通り、劇中では夢を叶えた人、諦めた人、諦めたけれど未練が残る人、そして夢を本気で追い始めた人など、さまざまな「夢との向き合い方」が描かれる。

何よりも価値があるのは自らの意思と決断だ。自分で選び取った未来なら、どれだけ痛かろうが、どんなみっともない結果になろうが、必ず人生の糧になる。

 

『ばしゃ馬さんとビッグマウス』
DVD好評発売中
発売・販売元:キングレコード
DVD:¥ 1,900+税
©2013「ばしゃ馬さんとビッグマウス」製作委員会

 

殴られても倒れても、自らの足で立ち上がる

百円の恋

今の日常も悪くない。でも一度ぐらい、ココロの底から燃えたい

親のスネをかじってダラけた日々を送る32歳の斎藤一子(さいとういちこ/安藤サクラ)が、ひょんなきっかけでボクシングを始めてのめり込んでいくストーリー。
実家からたたき出された一子は、一人暮らしをしながら100円均一コンビニエンスストアで深夜アルバイトを始め、ボクサーの狩野祐二(新井浩文)と出会って恋に落ちる。なんとか新しい生活を始めて見たものの、深夜の100均コンビニに集まる人たちは訳アリのいわば“クズ”ばかりだし、加納も実はダメ男だ。一子自身も怠惰で夢も希望もなく、さらに悪い事件ばかりが次々に降りかかる。ところが、加納の試合を観た一子の胸におぼろげな夢の火種が灯る。

物語は、ボクシングとアルバイト先の100均コンビニ、狩野との恋の3本柱で展開されていく。しかし作中にはおよそまともな人間が出てこない。まず主人公の一子からしてひどい。たるんだ身体に古びたTシャツを着て、ファッションセンスは皆無、要領が悪く、コミュ力も欠損していてやる気のカケラも感じられない。ボクシングを始めたのだって、いわば成り行きだった。

しかし、あることをきっかけに本気でボクシングに取り組むようになった一子は、「プロになって試合がしたい」とジムの会長たちを説きふせる。惰性で生きてきた一子が夢を見つけて「つかみ取ろう」と自ら決断した瞬間だ。

とことんストイックに練習を重ねる一子は、ダラっと伸びた髪の毛を自らの手でばっさり切り落とし、別人のように引き締まった身体で試合当日を迎える。スポットライトに照らされたまばゆいリングは一子の夢のステージだ。

努力の甲斐無く、ボッコボコに殴られ倒されボロボロになってもなお、自らの足で立ち上がる一子。目も当てられないほど無様なその姿が、最高にカッコイイ。

試合はまるで一子の人生そのものだ。ダサくて散々なことばかりだったが、それでも必死に立ち上がって生きているのだ。

夢がなくても才能がなくても構わない。きっかけはなんだっていい。変わらない日々に嫌気が差したら、一子のように新しい扉を開いてみよう。その先には、見たこともない鮮やかな景色が広がっている。

 

©2014東映ビデオ

 

俺の人生は、俺のもんだ

フラガール

大切な人に反対されても、叶えたい夢がある

時は昭和40年。東北の炭鉱の町は逼迫した状況を迎えていた。エネルギー需要が石炭から石油と変わる時代の転換期であり、炭鉱で働く人々は次々に失業を余儀なくされた。

働き口を確保するため、閉鎖する鉱山に「ハワイアンセンター」を作る計画が持ち上がり、フラダンサーの募集が始まる。講師は、都会から呼んだワケあり女優の平山まどか(松雪泰子)。チャンスをつかみたい、家族の生活を助けたいとダンサーに立候補する少女・谷川紀美子(蒼井優)たちの練習の日々が始まる。しかし、地元の大人たちは、“よそ者”のまどかや異文化である“ハワイ”に反感を抱き、次々と揉めごとが起きる。

過酷な炭鉱で歯を食いしばって働いてきた地元の大人たちは、フラダンスを「仕事」として認めず、「裸踊り」「ストリップ」とさげすむ。もちろん娘たちが参加することには大反対だ。紀美子はまったく理解のない母親・千代に向かって「俺の人生は俺のもんだ!」と叫び家を飛び出す。他の少女たちと力をあわせ、どんな中傷にも負けず、稽古場に泊まり込んで懸命に練習を続ける。

一方、美人で才能もあるが態度も酒グセも悪いまどかは、「素人娘に教えるなんてゴメンだ」とばかりに、当初はまったくやる気を見せなかった。しかし、紀美子たちの純粋な憧れに触れ、本気で向き合うことを決めてからは、偏見から少女たちを守ってくれる盾となる。都会の破天荒な女優と田舎の素朴な少女たち。年齢も文化も超えた強い結びつきが、夢を叶える原動力の一つだ。

ふとしたきっかけで紀美子の練習を目にした千代は、その美しい姿に心を動かされ、地元住民をこう説得する。「あの子らなら、みんなが笑顔で働ける、そんな新しい時代を作れるかもしれない。あの子らの夢をつぶしたくない」と。

どうしようもない時代の波に翻弄されながらも、輝く夢を見つけてもがく少女たち。その一生懸命な姿と笑顔が意固地な大人たちの心を溶かしていく。環境が悪くても、誰にどれだけ反対されても、一つのことを懸命に続けていれば必ず伝わる時がやってくる。

「いつか分かってもらいたい」と願って頑張る人と「大切な人の夢が理解できない」と悩む人、どちらの心にも届く“モチベUP映画”の決定版。

 

『フラガール』
DVD&Blu-ray好評発売中
DVD:¥2,267+税
Blu-ray:¥4,700+税
発売・販売元:株式会社ハピネット
© 2006 BLACK DIAMONDS

 

〈文=菅原りさ〉

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