INTERVIEW「脳内は大好きな野球だらけ」。好きだからこそ、誰にも負けない努力と知識が必要/碧木ももさん

「脳内は大好きな野球だらけ」。好きだからこそ、誰にも負けない努力と知識が必要/碧木ももさん
2018.06.15

SHOWROOMで目覚ましい活躍を見せた演者へのインタビュー連載。
今回は、タレントでありながら、所属事務所の取締役も務めている碧木ももさん。
野球観戦が趣味で、大の横浜DeNAベイスターズファンを公言している彼女の夢はズバリ、「野球関連の仕事で生きていくこと」。

なぜそこまで野球に魅せられたのか。
そしてSHOWROOMを通して伝えたいこととは?

154㎝と小柄でパッツン前髪が元気いっぱいな印象の碧木(あおき)ももさん。

早稲田大学在学中に原宿でスカウトされ芸能界に入り、話題のドラマに出演するなどタレント・女優として活動しながら、25歳という若さで事務所の取締役に抜擢されるという異色の経歴の持ち主である。

そしてももさんの代名詞といえば、「横浜DeNAベイスターズ熱狂的なファン」。そう、“超”がつくほどの野球好きなのだ。

SHOWROOMでの配信でも、野球についてアツく語る姿が話題を呼んでいる。

かなりコアな話をしているにも関わらず、野球に興味がない人をも、聞いてるうちに野球好き、もしくは横浜DeNAベイスターズ好きへと変えていく力がある。熱意が伝わることで、人の心を動かすことができることを体現してくれている。

とはいえ、野球を好きになる前は特に夢中になるものはなく、「無趣味」だったそう。

「好き」と今の仕事が繋がったことで夢が広がったももさん。

何事も追究していくことの大切さをインタビューでは語ってくれた。

スポーツに無関心だった私が運命的に野球と出会って人生が変わった

撮影時に着ていただいた、横浜DeNAベイスターズのユニフォーム姿、やはりサマになってますね!

ユニフォームはとにかく汚さないように必死です(笑)。大好きな選手にサインを書いていただいているのでなるべく洗いたくなくて。

 

(横浜DeNAベイスターズ・山﨑康晃選手のサイン)

 

確かにそれは一生モノの宝ですもんね。そこまで野球好きになったきっかけはなんだったんですか?

4年前、友達に誘われて横浜スタジアムへ初めて野球観戦に行ったんです。「誘われたから行ってみようかな」くらいの軽い気持ちだったんですが、その時の試合が、当時はあまり勝ち星がなく低迷期だった横浜DeNAベイスターズが勝利した試合だったんです。今や日本を代表する4番の筒香選手のホームラン、若手投手の完投勝利…と様々な好プレーやドラマがあって、一つ一つのプレーにまわりのファンの方々は大盛り上がり。すごく楽しくて感激もして、「こんなにいい試合を見せてもらったんだから、応援しなければ」と、運命を感じてしまったんです。

 

まさに運命的な出会いだったわけですね。

はい。それからすっかりハマってしまって。

 

チームのどんなところが魅力?

ベイスターズは若手で活躍している人が多いところが魅力なんです。育成力と発掘力があります。

元々、スポーツは好きだったんですか?

それが、スポーツはするのも観るのもまったく興味がなかったんです。運動部に入るとか1ミリも考えたことがないくらい。小さい頃はテレビで野球中継していると延長したりして、好きな番組がなかなか始まらないことが嫌だったりしたんですけど、今となっては「もっと早くから観とけばよかった!」と思います。

野球に出会うまでは熱中できるものが何もなくって、「趣味はなんですか?」と聞かれても答えに詰まってしまっていて。「寝ること」とか「食べること」とか、毎回答えるたびに違うことを言っていました。ようやく生き甲斐を見つけたっていう感じです。

 

何事も体験してみるものですね。そう思うと、今野球に興味がない人でもこれから好きになる可能性が大いにあるわけですね。

あります! だからぜひ、一度でいいから現地に行って体感してほしいです〜(笑)!やっぱりテレビの画面を通して観るのと、球場で観戦するのとでは感じるものが違いますから。

 

応援したいと思えるチームや選手と出会えるとまた変わりそうですよね。ももさんが特に好きな選手は?

山﨑康晃選手と倉本寿彦選手ですね! お二人ともプレーがすごいというのはもちろんですが、まず山﨑選手はファンサービスがもう、本当に神対応なんです。サインをもらうために行列ができたりするんですけど、一人一人の顔をちゃんと見て、最後まで丁寧なんです。しかも活躍している選手なのに。

倉本選手は一見クールな見た目なんですけど、実はすごく熱いところ。ミスをしてしまった次の回とかになんとか取り返そうと、ヘッドスライディングで塁に出たり。熱意をめちゃくちゃ感じるんです。

 

おお、そういった人間性が垣間見れると好きになっちゃいますね。

そうなんです! 本当にすごい選手なのに、人間力があって尊敬しています。

 

野球初心者の女子でも楽しめるための、ももさんなりにおすすめの観戦の仕方ってあります? 

やっぱりみんなと一体感が生まれるのが楽しかったりするので、応援歌を一緒に歌うところは盛り上がりますよね。全部覚えなくてもいいので、最後の「かっとばせ〜!」だけでも一緒に歌うとか。あとは選手がホームランを打った時には、観客席にいる知らない人とでもハイタッチするのも楽しいです。ルールもよくわからないという人は球場グルメもおすすめ。横浜スタジアムなら「ベイカラ」という唐揚げや、「ベイスターズドッグ」というハラペーニョが乗ったホットドッグが美味しくておすすめですよ!

 

事前にその球場ならではのグルメを調べておくのも手ですよね。

はい、球場も頑張って限定フードを増やしているのでぜひ味わっていただきたいです。あとは最近女子向けのイベントも結構多いんですよ。先日もガールズフェスティバルというイベントがあって、女の子しかもらえない限定のドット柄ユニフォームを配布していたりとか、女の子だけでコールをする日を作ったり。

 

それは楽しそう。

推しのビール売り子さんを作るのも楽しいですよ。好きなビール売り子さんがいると、「その子からしか買わない」という人も多いです。以前、推しの子を喜ばせたいがためにビールを大量に買って、まわりに配っている方もいました(笑)。

 

アイドルと同じ形式ですね。それは。

カッコいい選手もたくさんいるし、入口はなんでもいいんだと思います。とにかく「野球ってこんなに楽しい!」ということを一人でも多く伝えていきたいですね。

他にはない私なりのルームの楽しみ方を工夫しています

胸アツなお話はたくさんありそうなのですが、野球ネタで終わってしまいそうなのでそろそろSHOWROOMについてもお話を聞いていきたいと思います(笑)。

はい(笑)。

 

まず、SHOWROOMを始めたきっかけを教えてください。

「SHOWROOMでベイスターズ好きな女子を集めた企画を考えているので、参加しませんか?」とお声がけいただいて。その企画に参加することが決まったと同時にルームを作って配信も始めました。ライブ配信というもの自体が初めてだったので緊張してしまって、始める20分前からカメラの前にいてソワソワしてました(笑)。

最初の頃はコメント数が少なかったので、野球の試合方式で、紙に「1回表」とか「4回裏」とか書きながら、ゲーム毎に話のネタを変えていく、ということをやってましたね。

 

配信でこだわっていることはありますか?

ギフトをもらった時にベイスターズ球団歌の「熱き星たちよ」を歌うんですが、最後に「レッツゴー!」と言う箇所があるんです。同時にみんなにもコメントでその言葉を入れてもらうようにしていて。だからコメント欄が一気に「レッツゴー!」で埋まるんですよ。

そうすることで、ルームが一丸となって楽しめる工夫になっているかなと。たまたま覗いてくれた新規のリスナーさんも「なんだなんだ」と気にしてくれたり(笑)。それは私のルームの特徴というか、個性だと思っています。

 

まさに“参加型”の真骨頂ですね。ももさんがきっかけで野球やベイスターズに興味を持ったという声も聞くのでは? 

そうですね。「好きな球団はなかったけどベイスターズにします」とか、他のチームのファンでも「2番目に好きです」とか言われたり。そういう声はすごく嬉しいですね。

 

他にも、配信前と今とで心境や環境の変化などがあれば教えてください。

イベントで結果を出したり配信を継続してきたことで、自分の集客を認めていただいて、野球関連のゲストを呼んだ企画を特別配信させていただいたりとか、他にも野球に関する仕事にすごく繋がっていますね。

例えばFM横浜の番組で、ベイスターズが日本シリーズに出る時に著名人からのボイスメッセージを流すという回があったんですけど、その著名人の中に選んでいただいたことがあって…。「著名人なんてとんでもない!」と思いつつとても嬉しかったです。野球番組のレポーターをすることが目標なのですが、夢に少しずつ近づいている実感があります。

野球ではないところでいうと、リスナーさんがたまにお仕事とかで何かイヤなことがあって、「落ち込んでいます」というコメントがあったりすると、「明日も頑張りましょう」とか「元気だして!」と励ましたりするんですけど、そういうポジティブな言葉を発言することで自分も元気をもらえるということに気づきました。やっぱり言葉って自分に跳ね返ってくるんだな〜、とつくづく思いますね。

ちなみに、野球以外のネタでよく話すことは何かありますか?

コメント拾う以外ではほとんど野球ネタなんですけど…。強いて言えば、アイドルの話ですかね。私もアイドル好きなので。今年の4月から、「タレント・モデル」枠から「アイドル」枠にカテゴリーを移行したこともあって、アイドル好きの方もルームに来てくれることも増えたということもあります。

 

移行したのはなぜ?

「野球界のアイドルになりたい!」と思ったんです。そのカテゴリーで配信することで、アイドル好きな方が観ていただけるし、そういった想いがあって…。事務所と相談して決めました。

「好き」なだけでは突出できない。誰よりも勉強をして知識を身につけたい

先ほど、「レポーターになるのが夢」とお話してましたが、そのためにしていることとか、決めていることはありますか? 

やはり、お仕事にするならただ好きだけではダメだと思うんです。ベイスターズを愛する心はもちろん誰にも負けないと思っていますが、その中で1番にならないといけないし、知識が必要。だから常に勉強しているつもりです。球場へもなるべく足を運ぶようにしています。昨年だけでも60試合は行ってますね。2軍の試合にも行っています。女の子が野球好きだと「にわかファン」と言われやすいのですが、そうは思われたくないです。

 

野球はメジャーなスポーツですしね。やっぱり、「にわか」と言われることもあるんですか?

たまに、初対面だったりするとありますね。「ビジネスなの?」とか。もちろん、入り口はミーハーな部分があってもいいとは思うんですけど、その道で生きていこうと思うなら、他の人とは違うところをアピールしたいし、ズバ抜けていたい。

とことんやりきる、と。

家にいても外にいても、頭の中はずっと野球だし、夢を実現するにはとことん探求することが大切だと思っています。それくらいとことん好きになって、継続することで結果がついてくるのかなと。

タレントのお仕事も、学生時代にスカウトされてこの世界に入ったのですが、最初はとにかくオーディションを受けても受けても全部落ちる日々で。「この仕事むいてないのかな…」と不安に思うことも多かったのですが、大学を卒業して「この世界でやっていこう」と覚悟を決めてから、いい作品に出会えたり、オーディションも受かるようになっていったので、そういう確固たる気持ちが大事だと思っています。

 

ももさんはタレント活動や事務所の取締役という立場もありますし、バイタリティがありますよね。小さい頃や学生時代からそうですか?

いや、通知表に必ず「もっと積極的になりましょう」と書かれるくらい引っ込み思案でした。でもだからこそ人前に出たり、芸能界のようなキラキラした世界に憧れがありました。スカウトされた時、「これはチャンスかもしれない」と思って母親に相談したら、「あなたが自分から何かをやりたいと言ってきたのは初めて」と驚いてましたね(笑)。反対されるかなと思っていたのですが、「そんなにやりたいと思っているならチャレンジしてみたら?」と背中も押してくれました。

元気でハキハキとしたイメージがあるので、意外ですね。取締役になった経緯はどんなことがあったんですか?

昨年、「みんなをバックアップする側の仕事も一緒にやってほしい」と、事務所の社長から直接お話ししていただきました。事務所設立当初から在籍しているんですけど、ほんとにちょい役とか、画面に映ってるかもわからないようなシーンであっても、一つ一つ大事にして、全力を尽すようにしていたんです。そういった部分を見ていただいてたみたいで。

 

実際になってみて、どうですか?

まだまだ勉強不足ですね…。今までは自分のことだけを考えていればよかったのに、まわりの子のことを見なければならないので。企画力ももっとつけないとならないので、「どうやったらみんなが楽しめるものを作れるのか」ということを常に考えています。

本当にマルチですね。その上で野球の知識が突出していることでいろんな活動に結びつけそうです。そんなももさんにとって改めて聞きたいのですが、SHOWROOMは一言でいうとどんな存在ですか?

SHOWROOMは、私にとっての「野球場」です! リスナーさんはスタンドのお客さんで、私は選手として一つでも多くヒットやホームランが打てるように、いい配信をできるように努めたいです。しかも遠く離れた場所にいる人でも一緒にいる感覚になれるのが魅力ですよね。

 

確かに、選手の方もスタンドのファンに応援されて頑張れる、というところもありますよね。そういうところでは似ているのかも…。

はい。だから私も、試合で野次は絶対飛ばさないって決めているんです(笑)。だって、ミスをした時って自分がその事実を一番よく理解してるじゃないですか。そこをわざわざ責めることよりも、「次頑張れ!」って応援したいなと思います。やっぱりSHOWROOMでも、何があっても応援してくれるファンの存在って大事だなと思うし、だから自分もそういうファンでありたいなと。

 

ではそんなファンの皆さんに一言お願いします!

いつもリスナーの皆さんに「元気をもらってるよ」と言ってくださるんですけど、たくさん応援していただいて私の方が元気をもらっています。これからも野球好きでも、野球に興味がない人も楽しめるような、個性的で他にはない、私だけのルームを作っていきたいので応援よろしくお願いします!

 

ありがとうございます。では、最後に夢を持つすべての人にメッセージをいただければと。

ベイスターズに入団した宮本選手という、新人選手の方がいるんですけど、私も現地で観ていたんですが、プロ初ヒットがホームランだったんですね。いくら歴が浅くたって、新人だって、宮本選手のように一発大きなホームランを打てるチャンスはあると思うんです。だからSHOWROOMのように、夢を叶えるチャンスがある環境があるのだから、一歩踏み出してチャレンジしてほしいなと思います。最後までベイスターズの話ですいません(笑)。

 

ベイスターズへの深い愛がすごく伝わってきました(笑)。ありがとうございます!

 

編集から

「好き」であることが情熱になり、それが糧となり努力となり…。夢中になれることがあることの大切さが身に沁みた。

しかし、ももさんは昔から野球を好きだったわけではない。

それまでの仕事ややるべきことを真摯にやってきたからこそ、こんなにも広がりを見せたのだと思う。
先がどうなるのかわからなくても、何事も常に全力を尽すことが今に繋がるということだと、取材を通して実感した。

 

碧木ももさんがもっとわかる! 一問一答

Q.長所は?

落ち込んでもすぐ立ち直れるところ。
とりあえず寝たら元気になります(笑)。

 

Q.短所は?

すごく心配性なところ。
相手のちょっとした態度の変化で、「なんかしたんじゃないかな…」と気にしちゃいます。

 

Q.最近のマイブームは?

情報番組「報道ステーション」内のスポーツコーナー、「熱盛」を観ることです。
あとは別番組なのですが、元横浜DeNAベイスターズの中畑清さんが解説で出ていると、今でもチームのことを「うちの…」って言い方をするのが、愛を感じて好きです。

 

Q.今の仕事をしていなかったらやりたかった職業は?

学校の先生。
小さい頃から勉強するのが得意で、教えることも好きだったので。高校生の頃も早起きして一日中勉強してました。

 

Q.最近感動したことは?

4月13日の対中日戦での試合でベイスターズの倉本選手と大和選手とハイタッチができたこと。
勝ったらグラウンドに降りられる席にいたんです。最初は負けていたので無理かなと思っていたんですが、逆転勝ちしてくれたので尚更嬉しかったです。

 

Q.好きな食べ物は?

球場グルメです。
先ほども話しましたが、「ベイスターズドッグ」というハラペーニョがたっぷりと載っためちゃくちゃ辛いホットドッグが好きです。

 

Q.座右の銘は?

「凡事徹底」。
これも…ベイターズのキャンプのスローガンなんですけど(笑)、すごくいい言葉だな〜と思って。なんでもない、当たり前のことを徹底してやるという意味です。

 

Q.もし100万円をもらったら何に使いたい?

野球観戦の年間シートを買います。

 

Q.苦手なものってありますか?

虫。
あの、黒くてカサカサしている…。Gが苦手です。
夏になると横浜スタジアムでも見かけるので、それが辛いです。

 

〈碧木ももさん直筆サインを1名にプレゼント!〉

「SHOWROOMとは?」で話してくれた直筆の「SHOWROOMは私にとっての野球場」とサイン色紙を1名にプレゼントいたします。SHOWROOM MagazineのTwitterアカウントをフォローのうえ、投稿にリツイートして応募してください。ワンコメントも一緒にいただけると嬉しいです!

 

〈撮影=瀬津貴裕(biswa.)/取材・文=広瀬蒼乃〉

 

 

碧木もも

碧木もも

1993年4月11日生まれ。早稲田大学法学部卒業。
Cadis Entertainent所属タレント兼取締役。

ドラマやCM出演などの他、タレントのプロデュースや教育担当としても活動。
SHOWROOMでは横浜DeNAベイスターズの熱狂的なファンっぷりを披露している。

blog
https://ameblo.jp/momoaoki/
SHOWROOM
https://www.showroom-live.com/cadis_momo
Twitter
https://twitter.com/cadistar_momo
広瀬蒼乃

広瀬蒼乃

出版社でファッション誌や旅系の雑誌編集を経て、フリーランスに。可愛い子探しと、不摂生な生活を送りながらも健康ネタ集めと実践することが好き。昨年より念願の鎌倉暮らしを実現。

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