INTERVIEW「思った時にすぐやったほうがいい」【川栄李奈×山崎樹範対談】2人にとってチャンスを掴む力とは?

「思った時にすぐやったほうがいい」【川栄李奈×山崎樹範対談】2人にとってチャンスを掴む力とは?
2018.06.25

舞台で共演する川栄李奈さん、山崎樹範さんが対談!
「チャンスを掴む力」をテーマに語ってもらった。

夢を追う人達にとって、目指す過程で“チャンスをどう掴んでいけばいいのか”というのは誰しもが考えることではないだろうか。

今回それに答えてくれたのは、2018年10月〜から公演予定の『カレフォン』(鈴木おさむ作・演出)で共演する女優・川栄李奈さんと俳優・山崎樹範さん。

ともに演技力が高く評価され、ドラマ、映画等で引っ張りだこのお二人。
果たして、夢を叶えた人はどうチャンスを掴んでいったのか?

「カレフォン公式サイト」

守るべき“優先順位”が変われば“家族が守る”だって夢になる

今回、お二人が共演される舞台『カレフォン』は“夢”をキーワードにしたストーリーですよね。川栄さん演じる茜は、声優を目指す夢を諦めきれずに、何度落選してもその夢を追い続けているOL…という役どころですが、聞いた時はどんな感想を持ちましたか?

川栄李奈(以下川栄):はい。私の役は、声優として成功もしてないし、会社の先輩にはいびられるし…という、現状では何もかもがうまくいってない25歳の女の子で。でも夢に対して諦めてしまっていたり、やりたくてもできていない、という人も世の中にはたくさんいると思うんです。そんな中でも仕事もちゃんとしながら、やりたいことを諦めずに夢に向かっている姿ってすごく素敵だと思って。そういう、ひたむきに夢を追いかける姿をうまく表現できたらなと思っています。

 

山崎さんは、そんな川栄さん演じる茜の夢をバカにして「夢なんて見ていい人といけない人がいるんだよ」という嫌味を茜に言ったり、意地悪をする…という上司・玉木役です。この玉木はなぜ、こんな風に茜に当たったりするんですかね?

山崎樹範(以下山崎):想像するに、どこかで自分自身の人生に妥協してしまったんじゃないかな、と。夢を追いかけることよりも、現実を見るようになったというか。でもただ単に、優先順位が変わっただけだとも思うんですよ。茜が目指す声優のような夢の職業に就くことよりも、例えば“家族を守る”ということが第一になれば、仕事はなんでもいいわけで。

それは突き詰めれば、夢がないのではなく、その“家族を守る”が夢だと思うんです。要はそれをポジティブに捉えるかネガティブに捉えるか、ということですよね。それをネガティブに捉えて「夢をバカにしている」となると、そんな玉木が若者からすれば疎ましく見えるんじゃないかと思うんです。

 

なるほど。嫌味を言うのは、現実を見ている玉木からすると、若い女の子がキラキラ夢を追いかけている姿を見て嫉妬心のような気持ちが生まれているんですかね?

山崎:そうだと思います。僕が若手イケメン俳優に対して思うところがあるように…。

川栄:ははは!(笑)。

山崎:僕には絶対叶わないって思うと、そりゃ嫉妬もしますよね!

 

(笑)。川栄さんはそういう、人に対して「羨ましい!」とか嫉妬したりすることはあるんですか?

川栄:私はあんまりそういう感情が生まれることはないですね。「まあいっか」って思っちゃう方で。人に対してメラメラ燃える!というのはないですけど、例えばオーディションに落ちたりすると、「必死で頑張ったのにダメだったな…。次はもっと頑張らなきゃ」という風に自分に対しては思いますね。

10年頑張れば、チャンスは絶対に来るんです。でもその時チャンスを掴むための準備ができているかどうかが大事

舞台では夢を諦めていたり、追いかけてはいるけれどまだ叶っていない…という役を演じるわけですが。お二人は、着々とお芝居の世界でチャンスを掴んでいっていると思うんですね。そこで、「チャンスを掴む力」というのをテーマにお話をお聞きしたいと思っておりまして。

山崎:まさに、チャンスを掴んでいる人ですよね、川栄さんは。

川栄:いえいえそんな…。そうですね、私はやりたいことは行動に移すことが大事だと思っています。「いつかやろう」ではなく、思った時にすぐやったほうがいいと思うし、若いうちから色々経験したほうがいいと思うので。チャンスを掴むためには、「自分から挑戦しにいく」という風には常に思っています。

 

AKB48時代、「歌とダンスは苦手だった」と他のインタビューでお話しされていたのですが、お芝居は好きですぐに「やりたい」と思ったんですよね? 卒業する時にはまったく迷いはなかったんですか?

川栄:迷いはまったくなかったですね。お芝居が好きで、もっとやりたいという一心で。「とにかくやろう」という気持ちでした。

山崎:僕の場合、チャンスは人からいただいたものなんですよね先輩である八嶋智人さんの結婚式で二次会の司会をさせていただいた時に、たまたま出席していたTVのプロデューサーさんが「なんか面白い奴がいる」と思ってくださったみたいで。そこで初の連続ドラマ出演にお声がけいただいたことがきっかけだったんです。

でも、最低でも10年は真剣に頑張っていれば、絶対にその間に1回は、チャンスは来ると思うんです。

うまくいけば2回。そこは誰にでも平等に。そのチャンスが来た時に、自分がどれだけ準備ができているかが大事。

逆に言えば、せっかくチャンスが訪れても、自分に努力や実力の部分で準備ができていなかったら夢は実現できないのかな、と。もしそこでチャンスを掴めなかったとしたら、またあと10年なのか、まだまだ頑張ろうって自分で思えるかどうかですよね。

だから、本当に仕事がない時は神様に「売れたい」じゃなくて「チャンスをください!」ということばかりを願ってましたね。チャンスって運の部分もあるから。

 

ちゃんと準備ができていたからこそ、チャンスを逃さずに次へ繋がったということですね。

山崎:はい。それに夢を叶えたところで、その時にはまた次の夢が出てくるじゃないですか。結局次へ次へと求めていくので、満足したり、納得いくということはない。そうするとまた悩んでしまう時もあると思うんです。そういう時、僕は「なんでこの仕事をしてるんだ?」という根本に立ち返るようにしています。答えは単純明快に「芝居が好きだから」なんですよ。

「お前は芝居が向いている」とか「お前は天才だ」と言われたわけじゃないし、自分で手を挙げて、好きだから勝手にやってるわけじゃないですか。それなのに「辛い」とか言ったところで、「いや…誰もお願いしてないし、やめること止めないけど?」って感じですよね。選択肢は一つ。好きだからやってるんです。苦しいのはしょうがないというか、当たり前というか。

誰に頼まれたわけでなく、自分が選んだ道ならば嘆いても始まらない…という。それはいつ頃からそういう考えだったんですか? 若い頃からですか?

山崎:それに気づいたのは…2年前くらいですかね。

川栄:(爆笑)。わりと最近じゃないですか!(笑)。山崎さんは、仕事でイライラしちゃったり、うまくいかなかったりして疲れている時とかどうしてるんですか?

山崎:仕事のストレスって、仕事でしか解消できないんですよ。そこで友達と遊んだからって、そのストレスは拭えない。ということは、結局仕事するしかないんです。もし仕事で後悔することがあったら、次の仕事で取り返すしかない!

川栄:なるほど。

山崎:…という話は、友達から聞いたことです。

川栄:(笑)。そのお友達に、ありがとうございます。

山崎:あと仕事で気をつけているのは、2連敗はしないという意識でやってますね。「次やったら後はない」という緊張感は持っていたいなと。

 

確かに、1回の失敗は次に繋げればまだいいですけど2回やったらダメ…という気持ちは持っていたいかもしれないですね。

山崎:あと、そういう失敗に慣れちゃうのも怖いですよね。一瞬で慣れることができちゃいますから。そういうのって。

 

参考になります。山崎さんから川栄さんに聞いてみたいことってありますか? 

山崎:LINEのID教えてもらってもいいですか?

川栄:ええ!?(笑)。

山崎:携帯番号の下8ケタでもいいですよ!

川栄:下4ケタなら(笑)。

山崎:時間かかるな〜。いつか知らない番号から電話は来たら僕からなんで、出てくださいね!

舞台では主人公が夢を追いかける姿を観て、「また明日から頑張ろう」と思ってほしい

お二人の、今後の夢や目標などがあれば教えてください。

川栄:私は、まだやったことがない役も、お会いしたことない役者さんも監督さんもたくさんいるので、これからも色々チャレンジして、もっといろんな人や作品と出会って吸収していきたいなって思っています。

山崎:僕は、たまに共演した俳優さんの中で、心をぶるんぶるん震わせてくれる方っているんですけど…例えば吉岡秀隆さんとかがそうなんですが、そういうのを自分で発せられる俳優になりたいですね。人に対して影響を与えられる俳優。最終的にはお芝居にのみこまれて、役を演じるというよりドミュメンタリーのような芝居ができるようになりたいです。…サカナくんみたいな。

川栄:え(笑)。サカナくん…?

山崎:だから目指すのは「芝居くん」ですね!

 

ははは(笑)。いいお話。

山崎:本当にそう思ってますか?(笑)。

 

では、改めて舞台への意気込みと見どころを教えていただきたいのですが。

山崎:はい。この舞台の作・演出は鈴木おさむさんで、何度かお仕事でご一緒させていただいているんですが。10年くらい前、ラジオで共演した時に「人の夢を笑うな」というお話をされていたんですね。おそらくご自身の経験でも何かあったんだろうし、ずっとそういう想いを抱いていたみたいで。改めて、今回の舞台でその想いを伝えたいんだと思います。

やっぱり若い子が夢に向かって頑張ってる姿を見ていただきたいですね。見終えたあとはきっと、「明日から頑張ろう」って思えると思います。その気持ちは一生続かないかもしれないですけど、一瞬でもそう思ってくれれば…と。舞台上では僕はその逆側の人間として、思いっきり(その夢を)笑ってやろうと思っています。

川栄:私は鈴木さんとも初めましてですし、他のみなさんとも初共演なんです。
舞台経験も少ないですし、今からとても緊張していて…。稽古や台本などもこれからなのですが、内容を伺ったらとても心打たれるお話で。主人公の元カレは亡くなってしまっていて、その亡くなったはずのカレから突然電話がかかってきて…というファンタジーも入ったストーリーなのですが、“泣けるラブストーリー”になっていると思います。夢を追いかける姿、カレが亡くなってから立ち上がる姿を見せられるように頑張ります。

 

ありがとうございます。では最後に、お二人にとって“夢”とは一言でいうとなんでしょうか。

山崎:一言って難しいですね。「起きてから見るもんだ」的なうまいやつ考えた方がいいですかね(笑)。

川栄:(笑)。私はうまく言えないので、先にいいですか? 夢とは…“持ち続けるもの”だと思います。自分自身もそうなんですけど、夢があるから頑張れると思うので、夢はずっと持っていたほういいな、って思います。

 

山崎さんはいかがですか?

山崎:まったく同じ意見です。それそれ!

川栄:ちょっと!!!(笑)。

 

(笑)。ありがとうございました。

山崎:え! いいんですか(笑)。いやいや、ちゃんと言います…。夢って目標と置き換えるものだと思います。届くのであればその夢=目標だと自分では思っていて。ちゃんと地続きになっているものなのかなと…あんまりピンと来ないですか?(笑)。

川栄:そんなことないです(笑)。

 

(笑)。素敵なお話、ありがとうございました! 舞台楽しみにしています。

山崎&川栄:ありがとうございました!

編集から

どの質問も真摯に答えようとする誠実な川栄さん、
どの質問も、面白く答えようとするサービス精神旺盛な山崎さん…。

お二人とも、それぞれにプロ魂を感じるインタビューであった。

 

お話一つ一つを捉えて考えてみると改めて、
夢や目標といってもその人自身の捉え方や転換の仕方で
どうにでもポジティブに変えられるのではないかと感じる。

チャンスを掴むためには
「行動すること」「準備をしておくこと」…。

つまりは前進していけば
何かしらの結果は生まれるのではないか、と。

共演する舞台は10月〜上演予定。
詳細は、下記よりチェックを!

 

「カレフォン公式サイト」

 

※あらすじ

茜(川栄李奈)は派遣会社で働くOL。実は声優を目指しているが、オーディションには落選続き。会社で出会った派遣社員で年下のモデルでもある、花田裕美(柳 美稀)とお互いに励まし合う。

会社の上司である玉木健一(山崎樹範)には、ストレス発散も兼ねて当たられ、夢を目指していることを知ってからはバカにもされている。

「自分は何の為に生きているのだろう」。そんな悶々とした日々の中、ふと亡くなった元カレ・駿(廣瀬智紀)を思い出し、スマホを取り出すと、突然電話が鳴り始める。

茜のことを心配した駿は、天国から電話で声を届け、応援してくれるのだった。駿がこの世を去ってから生きる実感のなかった茜の毎日が、その電話をきっかけに動き出す。

 

【タイトル】カレフォン

【出演】廣瀬智紀 川栄李奈 戸塚純貴 柳 美稀 山崎樹範

【作・演出】鈴木おさむ

【音楽】大塚 愛

【公演日時】2018年10月〜

【開演場所】東京・オルタナティブシアター ほか

 

 

(プロフィール)

川栄李奈Rina Kawaei

1995年2月12日生まれ。アイドルグループAKB48卒業後、ドラマや映画、CMと多岐に渡って活躍。2018年秋に上映予定の映画『人魚の眠る家』に出演。バラエティ番組『A-Studio』では10代目サブMCに抜擢。

Twitter

 

山崎樹範

Shigenori Yamazaki

1974年2月26日生まれ。ドラマ『天体観測』、『電車男』、映画『幸福のアリバイ〜Picture〜』など数多くの話題作品に出演。現在放送中の『限界団地』(東海テレビ)に出演中。

公式blog

 

〈撮影=瀬津貴裕(biswa.)/取材・文=広瀬蒼乃〉

 

川栄李奈/山崎樹範

川栄李奈/山崎樹範

広瀬蒼乃

広瀬蒼乃

出版社でファッション誌や旅系の雑誌編集を経て、フリーランスに。可愛い子探しと、不摂生な生活を送りながらも健康ネタ集めと実践することが好き。昨年より念願の鎌倉暮らしを実現。

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