
SHOWROOMで目覚ましい活躍を見せた演者へのインタビュー。今回は、=LOVE(イコールラブ)メンバーであり、リーダーも務める山本杏奈さん。SHOWROOMへの想いやイコラブとしての目標などを語ってもらった。
2017年、HKT48の指原莉乃さんプロデュースによるアイドルユニットとしてデビューを飾り、話題となった=LOVE(イコールラブ)。略してイコラブ。
そのメンバーであり、現在リーダーを務める山本杏奈さんをインタビュー。
杏奈さんは2018年8月、SHOWROOMでまいにちアイドル365日連続配信を見事達成した。
インタビュー中、「生まれ変わったらタピオカになりたい」(長蛇の列ができるほどみんなから愛されるのがうらやましい、という理由だそう)などのお茶目な発言があったり、癒やし系のヴォイスや愛くるしいビジュアルなど、かわいさ満点の彼女。
しかし、さすがはリーダー。頼りがいのあるしっかりとした一面も垣間みた取材でもあった。
SHOWROOMを始めたことで良かったこと、毎日配信を続ける理由、そしてイコラブとしての今後の目標などを語ってもらった。
一度は続けるか迷ったSHOWROOM。今ではなくてはならない、日常的な存在
杏奈さんはSHOWROOM配信を毎日していますが、配信してみてどうでしたか?
最初はまいにちアイドルを目指していたわけではなくて、「もっとファンとコミュニケーションをとれたらいいな」くらいの軽い気持ちで始めたのが、正直なところです。オーディションの時もSHOWROOM配信があったしその延長線というか……。それでしばらく配信して、「このまま配信を続けていいのか」と迷ってしまった時期もあって。
迷ってしまったのは、何が原因だったんですか?
イコラブにどれだけメリットがあるのかとか、目に見える結果につながるのかがよくわからなってしまったんです。なんで(SHOWROOMを)やってるんだろう、と疑問に感じてしまって。
そうなんですね。そんな気持ちになったにも関わらず、ここまで続けられたきっかけは何だったんですか?
個別握手会をしたら、初めて来てくださる方がすごく多くて、理由を聞いたらほとんどの方がSHOWROOMを見てファンになってくださった方たちだったんです。そのことがうれしくて泣いてしまったくらい。その時に、「このまま続けて頑張ろう!」と思うようになりました。
私はあんまり取り柄がなくって、声優とかファッションとか、別のジャンルで活躍してイコラブを知ってもらう機会があまりなかったので、「イコラブをもっと世の中に広めていくために私はSHOWROOMを続けよう!」と。
それで続けてみて、ご自身に何か変化を感じたことはありますか?
SHOWROOMのおかげで“素”を出せるようになりました。ご飯とかお風呂とか、みなさんが日常ですることと同じで、SHOWROOMは私にとっての日常なんです。だから取り繕った自分じゃなくみんなの前で話せる。毎日配信してるから、「しんどくない?」ってよく聞かれるけど、配信している方が応援してくれる人がいる実感がわくから、楽な気持ちになるというか、安心します。
勝手な印象なのですが、ステージ上とは少しキャラが違う気もします。
ステージの上ではアイドルらしくしていたいんですけど、配信中は完全に普段の私なので……。配信を見てくれた地元・広島の友達から、「もうちょっとアイドルっぽくしなくて大丈夫なの?」って心配されたくらい(笑)。
だから配信中に「釣って」とか言われてもできなくて(笑)。ひとりの空間で画面に向かっては、できないです。たまに気分が乗ったらやります。やったらやったで、レア感があって喜んではくれるんですけど(笑)。
地元の友達に心配されるほどなんですね(笑)。配信でこだわってることはありますか?
やっぱり毎日配信しているので、見てくださっている方が飽きないようになるべく変化をつけるようにはしています。例えば背景だったら、3rdシングルの『今、この船に乗れ!』カップリング曲のMV撮影で実際に使っていた、背景の小道具を持って帰らせてもらって、配信中に飾ってみたり。あとはコスプレしたり、『アントーク』という質問ボックスを作って、そこに入っていた質問に沿って話をしたりとか……。
今まで印象に残っていることはありますか?
365日連続配信の時にメンバーが集まってくれたことと、2017年のハロウィンの時にメンバー全員オフだったのでパーティーをして。仮装をしたり、鍋をしながら配信したんです。それがファンの方にもすごく好評で。2018年もやりたかったんですけど、お仕事で実現できず、残念です。
楽しそう! その時はどこでパーティーをしたんですか?
私の家です。メンバーはよくうちへ遊びに来るので、配信中もよく登場します。なかには1週間くらいいた子もいます。他のインタビューでも、「山本さんちは、たまり場なんですか?」と聞かれました。
(笑)。
あと、お仕事でパリへ行った時の配信ですかね。メンバーやリスナーの方達がまいにちアイドルの記録が途切れないように時差とか計算してくれて。私ができないので(笑)。現地のホテルでは(佐々木)舞香が同じ部屋だったんですけど、「この時間から配信すればいいよ」と教えてくれたり。あるリスナーさんは、私たちが飛行機に乗る日にちや時間まで予測して、スケジュールを組んでツイッターですっごい長文でリプを送ってくれて。みなさんの協力があったから365日連続配信が実現できました。
メンバーの中で毎日必ず配信しているのは、杏奈さんだけですよね。
そうですね。他のメンバーも配信はしているんですけど、毎日はしていないんです。でも瀧脇笙古とかは料理配信をしていたり、いろいろ面白い配信してる! 他のメンバーが配信してる時間には、私は配信しないようにしてます。毎日配信してるから、私レア感ないんですよ〜。配信時間がかぶると、みんな他のメンバーの配信に行ってしまうので(笑)。
(笑)。でもすごくメンバー同士、仲いいですよね。おうちにも頻繁に遊びに来るとのことでしたが、ひとりになりたいという時はないんですか?
ありますよ。オフの日はひとりで原宿や渋谷で買い物したり。でも、地元にしばらくの間帰っていたりすると、やっぱりメンバーが恋しくなっちゃいますね。戻ったら「おかえり」って言ってくれるし、居場所という感じです。帰ってくるところがあるのっていいなって思います。
けんかはしないんですか?
します!(笑)。でもけんかというよりは意見の言い合いに近いかもしれません。それがあるからこそ、仲が深まってると思います。お互い悩みがあったら「じゃあ話そうか」といって家に集まったり、屋上で話したり。
屋上で語るとか、青春っぽくてすてきですね。悩み相談はされることの方が多いですか?
う〜ん。相談もされるけど私も悩み相談もしますし、お互いに……という感じです。
「指原さんはLINEするとすぐに既読・返信してくれるんです(笑)」
2018年になってイコラブのリーダーにも選ばれましたが、選ばれた時はどう思いましたか?
発表された時は頭が真っ白になってしまったので、その時どういう気持ちだったか覚えてないんです。でもそのあと落ち着いてから、リーダーという肩書がついたからにはもっとちゃんとしなきゃって思ったし、今まで同じじゃいけないと思いました。
実際にしばらくやってみて、どうでしたか?
リーダーになる前は、「私がしゃべっていいのかな」ということを考えたり、みんなに意見を言っていいのか迷ったりしていたんですけど、リーダーになってからはそれがなくなりました。しゃべることが得意なわけではないので大変ですけど……SHOWROOMで少しは鍛えられてるので。ちゃんとリーダーとしての役割ができてるかは不安だけど、ここまできたら「しっかりやろう」という気持ちです。メンバーにもとても支えてもらっています。
リーダーになった時、「こういうことをして!」みたいな、指示はあったんですか?
特になかったんですけど、プロデューサーの指原(莉乃)さんからは「いつでもほうれんそう(報告・連絡・相談)してね」と言っていただいて。それで連絡しようと思っているんですけど、緊張してしまって、あんまりできてはないんです(笑)。
指原さんに悩み相談をLINEしたことがあるんですけど、すぐ既読がつくんです。その日にすぐお返事もくれるし、ありがたい……。
指原さん忙しそうなのに、すごい。何かアドバイスはもらったんですか?
はい。それで、1回ふたりでご飯にも行かせてもらって。その時、相談したい悩みごとも紙に全部書いて行きました。私すぐ忘れちゃうので(笑)。リーダーとしてみんなに注意していいのかとか、いろいろ相談して。指原さんからは「(みんなに)注意していい立場なんだよ」という言葉をくださって……。指原さんに言われるとジーンとくるというか、すごく胸に刺さるんです。とっても特別な存在です。
すごく親身になってくれるんですね。
よく、「本当に指原さんがプロデュースしてるの?」と聞かれたりもするんですけど(笑)、CDジャケ写の撮影でも「今回はめっちゃくしゃっと笑った顔で」とか、衣装のフィッティングにも来てくださって、衣装合わせしながら「髪染めてきて」とか「ヘアアクセはこうしよう」とかメンバーひとりひとりにアドバイスをくれたり……。本当に細々したところまでプロデュースしてくれるんです。
それは、うれしいことですね。
握手会とか、アイドルとしての経験もあるし、しかも現役で活躍していて……という方にプロデュースしてもらえることなんて、なかなかないと思うんですよね。指原さんは努力もしてるし、とにかく神すぎるんですよ。バラエティ番組でのトーク力もすごいですし。
ステージや番組でのトークは難しいですか?
難しいです。SHOWROOMでもイコラブの番組(イコたいむ)をやらせてもらってますけど、つい構えすぎてしまって、面白いことがなかなか言えない……。もっと積極的に勉強していかなきゃなって思います。
「今は、ソロ活動は頭にない」。イコラブにかける強い想い
杏奈さんが「アイドルになりたい」と思ったきっかけも教えてください。
小さい頃からずっとダンスを習っていたので、最初はダンサーになりたかったんですけど、小学校の高学年になった時にAKB48さんを大好きになって。CDやカレンダーを買ったりしていて……。それまでは、ぶりぶりしたかわいい雰囲気のものが好きじゃなかったんです。でもそれから、そういうアイドルのダンスや歌も好きになりました。それで自分もアイドルになりたいなって思って。
中学校の時は地元でアイドル活動はしていたんですけど、全然まわりには隠していなかったです。友達もみんな応援してくれて。でも地元以外でも本格的にアイドルをしたくて、オーディションもたくさん受けていたけどいつも書類で落ちてしまって。最終審査までいってそれで落ちてしまうと、受かった子たちを見るのもすごく辛かったです。もう無理だなと思って絶望していて、いつか将来役に立つかな、くらいな気持ちで料理の大学に行ったり……。それでも諦めがつかなくて、「これを最後にしよう」と思って受けたのがイコラブだったんです。諦めなくて本当によかったって、思います。
じゃあ、受かった時は相当うれしかったんじゃないですか?
うれしかったんですけど、動揺しすぎて発表された時、すごい顔してるんですよ(笑)。全然、うれしそうじゃないし、むしろ怒ってる顔してて(笑)。ドキュメンタリーム―ビーにも映ってるんですけど、メンバーにも「なんでこんな顔してんの」っていまだにネタにされて、いじられます。
それほど驚いたってことは受かるとは思ってなかったんでしょうか。
はい。正直、自信はなかったです。
結成してもうすぐで2年近くですが、どんな2年間でしたか?
本当に、濃い時間でした。広島から上京してきたのもあるし、メンバーとも毎日のように一緒に過ごして、環境がすごく変わったので。メンバーみんな、めちゃくちゃ悩んできたし、それをみんなでいっぱい話し合って乗り越えて、まだまだなんですけど、少しは大人になれたのかなぁ、と。ダンスの先生にも、こないだ他のメンバーが「1年前に比べて本当に上手になったね!」と言われていて。みんなの成長がすごいなと思ってます。
どんな悩みが多いんですか?
アイドルグループってたくさんあるのでどうしても比べられちゃうし、自分をどう出していけばいいのかとか。メンバーはライバルでもあるけど、相談できるのもメンバーです。
ちなみに1番ライバルだと思っている子とか、います?
え〜(笑)、でも12人いて、誰もキャラかぶってないんですよね。だからそういうのはないです。
ひとりひとりが個性ありますよね。
そうなんです。人数も少ないですし……まぁ、多いか少ないかは、比べどころによるんですけど(笑)、12人それぞれのキャラを立たせることもできるし、それでいて一致団結できる人数だなと思います。イコラブの強みなのかなと。
なるほど。他にも、「ここは負けない!」というようなアピールポイントは?
やっぱり先ほども話しましたけど、現役アイドルである指原さんがプロデュースしているところですね。指原さんには作詞もしていただいていて。たくさんアイドルさんはいらっしゃるけど、「長い時間かけて、いつかてっぺんとりにいこうね」と指原さんにも言っていただいて。こないだ番組の企画で登山をしたんですけど……というかさせられたんですけど(笑)、その時もメンバーとそんな話をしました。
登山をさせられた(笑)。
はい(笑)。その日はさすがにすごく疲れて、夜の配信でリスナーさんにも「疲れた顔してる」と言われるくらいだったんですけど、解禁前の番組企画だったから言えず、「全然疲れてないけど」って言い張ってました(笑)。あれ、なんの話でしたっけ……。
(笑)。ちなみに、ソロ活動とかは考えたことはありますか?
ないです! 今はイコラブとして有名になりたいということしか、考えてないです。ひとりで何かをやり遂げることよりも、みんなで達成感を味わいたいんです。それで「夢が叶ったね」と言いながら、一緒にうれし泣きしたい(笑)。
「ネガティブなことも言えてしまうSHOWROOMは、私にとって大切で必要な場所」
イコラブとしての今後の目標があれば、教えてください。
まだ単独コンサートができていないので、やってみたいです。メンバーとも「トロッコに乗りたいね!」と話してて。サインボール投げたり、すごくベタなことがしたい。あとは広島でイベントもやりたいです。今年握手会で行く予定だったんですけど、台風でなくなっちゃって……。
ベタなこと、いいですね! 杏奈さんがステージでこだわってることってなんですか?
私は背が小さいので、誰よりも元気に大きく動いて踊るようにはしたいと思っています。
ダンス以外での自分の強みはなんだと思いますか?
ないです(笑)。
そんな!(笑)。
SHOWROOMでも、そういうネガティブな発言しちゃうんですよね。ファンのみんなは「そんなことないよ」って言ってくれるんですけど(笑)。「私なんて歌もそこまでうまくないし、ダンスもみんなだって上手だし、トークも得意じゃないし……」とか(笑)。そういうのも結構出しちゃいます……。
SHOWROOMでは「本当に思ったことがいえる場所」ということでしょうか。
はい。SHOWROOMは、今自分にとって1番必要なものだと思っています。本当に好きな場所。当たり前のように「また明日ね」って言えます。心の底からやってよかったと思っているし、支えになっています。
今後、SHOWROOMでやりたいことは?
イコラブのダンスを教える、ダンス講座配信とかやってみたいですね! あとはメイク配信もやりたいです。結構リクエストもらうので。
ダンス講座、楽しそう。やってほしいです! では、最後にいつも見てくれているファンにメッセージをお願いします!
いつも見てくれて、ありがとうございます。できるだけいろんな方のコメントを拾いたいとは思っているんですが、もし読まれなくても、落ち込まずにコメントしてほしいです(笑)。結構目にはちゃんと止まっていて、アバターやアバター名は覚えてたりするんです! 私も1番素を見せられる場所なので、気軽に遊びに来てください。
編集から
眩しいほどキラキラしたオーラが漂う杏奈さん。
本当にかわいらしいビジュアルなのだが、
イコラブやファンを想う気持ちの深さや
リーダーらしく客観的にまわりを見る力も備わっている方。
底力のあるアイドルとして、今後もっと躍進していく姿を見るのが楽しみだ。
杏奈さんがもっとわかる!一問一答
Q.長所は?
「身長が小さい」と言われても怒らないところ。
148.6㎝なんですけど、どうせならもっと小さいほうがよかったな〜。
Q.では短所は?
つい考えすぎてしまって、「ずーん」となっちゃうところ。
もっと気軽に、ポジティブにならないとなって思ってます。
Q.最近ハマってることは?
タピオカ!
Q.行きたい場所は?
国内が好きなので、北海道や、宮城県の仙台。
ソフトクリームと牛タンを食べたい。
Q.直したい癖は?
「正直〜」「杏(あん)は〜」「なんか〜」という口癖。
だから最近は、「山本は〜」って言うようにしています。
Q.一生のうちにやってみたいことは?
雲に乗りたいです。
いつも飛行乗ってる時に、「窓開けてよ〜」って思う。
Q.好きな言葉は?
「努力して何かが変わるのか。それもわからなくなる」。
『今、この船に乗れ!』にある歌詞で、一瞬ネガティブにも聞こえるんですけど、今はわからなくても、努力していれば少しずつかもしれないけど自分にかえってくるものがあると感じていて。とても共感しました。
〈撮影=米玉利朋子(G.P.FLAG)/取材・文=広瀬蒼乃〉
山本杏奈
1997年11月30日生まれ。広島県出身。A型。2017年4月に、代々木アニメーション学院プレゼンツ指原莉乃(HKT48)プロデュースにより誕生したユニット、=LOVE(イコールラブ)でメジャーデビュー。今年10月には4thシングル『Want you!Want you!』を発売。
広瀬蒼乃
出版社でファッション誌や旅系の雑誌編集を経て、フリーランスに。可愛い子探しと、不摂生な生活を送りながらも健康ネタ集めと実践することが好き。昨年より念願の鎌倉暮らしを実現。
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