REPORT明日から頑張りたくなる!モチベーションが上がる映画特集〈洋画編〉

明日から頑張りたくなる!モチベーションが上がる映画特集〈洋画編〉
2018.05.09

いつだって一生懸命で「夢に向かって一直線」と高らかに宣言したいところだけれど、実際は疲れて立ち止まりたくなることもある。そんな時にはモチベ−ションがあがる映画で一休み。見終わる頃にはきっと、今まで以上の気力がリチャージされているはず。

何度でも観たくなるようなバイブル的映画を編集部が厳選して紹介します。今回は洋画編!

〉〉邦画編はコチラ〈〈

“今”この瞬間を楽しむんだ

LIFE!

今いる世界から一歩踏み出す勇気をもてば、想像を上回るドラマティックな現実が待っている

写真雑誌『LIFE』の現像担当として働く冴えない40代のウォルター(ベン・スティラー)が、失われたネガフィルムを求めて世界を飛び回るヒューマンドラマ。
代わり映えのない日常を送っているウォルターはちょっとした妄想癖の持ち主。気を抜くと、ムチャ振り上司とバトルを繰り広げたり、壮大なラブストーリーを展開したりと、映画のような空想の世界に浸ってしまう。しかし現実の生活はその真逆で、まったくの平凡…よりやや悪いぐらい。雑誌の廃刊が決まってクサり、ボスに頭を下げ、同僚の女性をデートに誘うこともできずじまいの毎日だ。ところが、大切な表紙用ネガの紛失をきっかけに、世界中を放浪するフォトグラファー・ショーン(ショーン・ペン)を追いかける大冒険へと旅立つことになる。

ヘリコプターから飛び降りたり、写真を手がかりに推理を繰り広げたりと、今まで妄想していた以上のハラハラ展開がウォルターの身に降りかかり、ついつい引き込まれてしまう。特にアイスランドの広大な景色の中をスケボーで駆け抜けるシーンは爽快だ。
映画では誇張されて描かれているが、いつだって現実の方がフィクションより突飛で、一歩を踏み出すことで、自分も世界が変わるのだと実感できる。現実は映画のように上手くはいかないし、ハプニングだらけで失敗することもたくさんあるだろう。でも、頭の中の妄想だけで終わっていたらもったいない。旅から戻ったウォルターは、出発前と比較にならないほど精悍な顔をしており、言動にも自信が満ちていた。
リアルの重みはフォトグラファーのショーンが語る言葉に集約されている。
「好きな瞬間なら、カメラに邪魔されなくない。その一瞬を大切に味わう。今を楽しむ」
どんなに豊かな想像力も及ばない“現実”こそが、人の心を熱くさせる。いつだって人生の主人公は自分なのだ。

 

『LIFE!/ライフ』
ブルーレイ発売中
¥1,905+税
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
(C)2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 

変わりたい。じゃあ「どうすればいい?」プラダを着た悪魔

とことん努力して自分が変われば結果は絶対ついてくる。自分が置かれた環境と向き合う決心をして夢を手にするまでのサクセスストーリー

ファッションセンスゼロの主人公・アンドレア(アン・ハサウェイ)が世界最高峰のファッション誌『RUNWAY』に採用され、編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントとして悪戦苦闘しながら信頼を勝ち取っていく。
硬派なジャーナリスト志望のアンドレアは、ファッションに情熱を傾ける職場に馴染めず、着飾る同僚たちを冷ややかな目で眺めていた。同僚から「ダサいスカート大会に出席?」と笑われようが、上司であるミランダから「私は着るものなんか気にしない真面目な人間ということね」と皮肉を言われようがお構いなしでヤボったい服装のまま。
ミランダは多くの読者やファッション業界人が憧れるカリスマだが、職場ではとにかく仕事の鬼であり、部下の質問すら許さない恐ろしい人間として描かれる。ミランダから無理難題をふっかけられるアンドレアは、毎日の激務で気力も体力も消耗し、私生活も崩壊寸前だ。その上、自分の働きをまったく認めようとしないミランダのことを 「悪魔だ」と恨めしく思うのだが…。

多忙で華やかなファッション雑誌編集部を舞台に繰り広げられる、テンション高めのサクセスストーリー。流し見するだけでもモチベアップに効果的だが、「主人公が、自分が置かれている環境とどう向き合うのか」という点に注目すると、夢を実現するための貴重な手がかりが得られそうだ。
アンドレアは、ミランダの要求に振り回されプライベートを犠牲にしてまで必死で仕事についていく。しかし、厳しいミランダのお眼鏡にはかなわず「努力を認めてくれない、お礼も言わない」と嘆く日々だ。その悩みを聞いたミランダの片腕・ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)は、「君は努力していない、愚痴を並べているだけだ」と辛辣な言葉を返す。
何かがふっきれたアンドレアは、「どうすればいい?」とナイジェルにアドバイスを求め、洋服やヘアスタイルをガラリとチェンジ。別人のように美しく生まれ変わった姿で同僚やミランダを驚かせ、駆け足でスキルアップしていくのだ。
ダサかった時代のアンドレアは、「頑張ってる」と主張する半面「ファッションの仕事をずっと続ける気はないから」とどこか斜に構えた所があり、自分の身なりに頓着してこなかった。とはいえ、世界トップのファッション雑誌の編集部、しかも編集長のアシスタントが“ダサい”のは絶対にナシだ。結局ファッションに気を遣うようになってからは周囲の見る目が変わり、仕事の成果も付いてくるようになった。
「認めてくれない」とダダをこねる前に「もっとできることはないか?」と思いを巡らせ、今置かれた環境に正面から向き合って飛び込んでみる。変わることを恐れず、目の前の「できること」をとことん突き詰めれば、その先に新しい未来が開けるはずだ。

 

『プラダを着た悪魔』
ブルーレイ発売中
¥2,381+税
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 

積み重ねた努力に自信を持って

マイ・インターン


世代を超えた友情が生み出す推進力に感動! 夢を諦めそうになったときに、再チャレンジする自信と勇気が湧き上がる

アクティブな老後を送っている70歳のベン(ロバート・デニーロ)が、新興通販企業にシニアインターンがとして勤務することになり、女性社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)や若いスタッフ達と信頼関係を築いていくハートフルストーリー。
インターネットをフル活用した活気のある現代のビジネスシーンにおいて、ロートルのベンは当初ちょっぴり浮いた存在だったが、向上心があり、若いスタッフの小さな相談にも応じる親切な姿勢が評判を呼び、職場での人望を勝ち取っていく。
ところが、社長のジュールズは、細やかな気が回るベンのことを「目ざとすぎる」と感じ、気を許すことができずにいた。
その上、出資者から外部からCEOを迎えるように言われたり、家庭がぎくしゃくしたりと上手くいかないことばかりで…。

ジュールズは起業して1年半程度の“新米”社長。会社の規模が急速に拡大したため、プライベートでも会社でもトラブルに直面することになるが、ベンが機転を利かせてトラブルを回避し、弱気になったジュールズを励まし共に成長をつづける。“トシ”を理由にせずどんなことにもトライする前向きさが周囲にいい影響をもたらすのだ。年齢も性別も超えて育まれる信頼関係が羨ましい。
「女性だって仕事で成功していいし、自分らしくあっていいんです」「自分のしてきたことに自信と誇りをもって」。こう語るベンの言葉から勇気をもらう人は多いはず。トラブルに見舞われても、自信が無くなっても、今まで重ねてきた努力は必ず力になるんだ、と。
夢を追いかける中で多くの人が、さまざまな壁に直面する。たとえば、「家族を優先しなければいけないのか?」「自分には才能がないから諦めるべきか?」といったような。ベンとジュールズの生きざまには、そんな葛藤を一歩一歩乗り越えていくためのヒントと希望が詰まっている。

 

『マイ・インターン』
ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

 

「才能はある?」「あるわ!」

バーレスク

他人にどう思われたって構わない。向こう見ずなアピールが自分の夢をかなえ、関わる人の全てに希望を届ける

歌が好きな主人公・アリ(クリスティーナ・アレギラ)が田舎町に見切りを付けて、エンタテイメントの化身のようなショークラブの舞台で夢をつかむハイテンションストーリー。華やかなクラブ「バーレスク」のショーに魅せられたアリは、ステージに上がりたいとオーナーのテス(シェール)に掛け合うが、ばっさりと断られる。ところがそれしきの事では諦めないアリは、ウェイトレスとして勝手に働いたり、オーディションの舞台に乗り込んだりと、グイグイ食いつき、ついに舞台に上るチャンスを勝ち取る。
ところがきらびやかなステージとは裏腹にバーレスク経営難に直面していた。このままでは買収も免れない状況で…。

とにかく元気になりたい人におすすめの本作。
主人公のアリは、まったく計画生がなく無鉄砲で怖い物知らず。初めて会ったクラブのオーナーに「ショーに感動したの。舞台に上がらせて!」なんて、なかなか言えるものではない。「才能はあるのか?」と問われれば、迷わず「あるわ!」。ひたすら押して押して、自分をアピールしまくるのだ。ちょっと見た限りは、身の程知らずに思えるかもしれない。しかし、その向こう見ずなパワーこそが夢をつかむ原動力になる。
中盤からは、アリの活躍と平行してバーレスクの経営難が描かれるが、ここでもアリの行動力が問題解決の糸口になる。
涙あり、笑いありのアップテンポな展開と、アリ役であるクリスティーナ・アレギラのパワフルな歌声やゴージャスなショーの映像にも気分がアガり、今を頑張るすべての人のココロに火を付けてくれるエネルギーに満ちた名作。

 

『バーレスク』
発売中
Blu-ray 2,381円(税別)
発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© 2010 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved.

 

踊り出すと、身体の中に炎が灯る

リトルダンサー

「男の子だからダメ?」

11歳の少年が性差の偏見に負けず、バレエダンサーへの道を突き進むイギリスの炭鉱の町に育った11歳の少年ビリー(ジェイミー・ベル)が、ある日バレエの魅力にとりつかれ、家族の反対や「バレエは女のもの」といった偏見を乗り越えて、ロンドンにあるバレエ名門学校への入学を目指す。バレエ教室の先生・ウィルキンソン婦人(ジュリー・ウォルター)は、ビリーに才能を見いだし、秘密で無料の個人レッスンを行いつつビリーとの信頼関係を深めていく。
一方、炭鉱はストライキのまっただ中。ビリーの父と兄もストに加わっており、日々の生活は荒れていた。父親は少ない稼ぎからビリーをボクシングジムに通わせるような、「男は腕っ節」と言わんばかりのマッチョな性格。当時は「女性のモノ」だと思われていたバレエの事がバレたらどうなるかわからない。ところが、バレエ学校のオーディション当日にトラブルが起きて、オーディション参加を断念。その上父親に知られてしまう事態になって…。

実は、「迷わずくじけずポジティブに夢を追う」というストーリーではない。ビリーはまだ11歳で、イタズラもするし、強がってはいるが、至って“普通”の少年だ。親が怖いから夢を語ることができず、「男がバレエなんて」と揶揄され、諦めそうになったり、先生に八つ当たりしたりの日々だ。家庭の事情から金銭面でも問題がある。
それでも「バレエが好き」という一心で、通学路でも、家の洗面所でも、寝室でも、日夜を忘れて練習に取り組み、どんどん上達していった。不安定なビリーをサポートする先生の熱意にも心を打たれる。
そして、クリスマスの夜に踊るビリーの姿を見かけた父親はガラリと心境が変わり、「ビリーの夢をかなえてやりたい」と金策に走るのだ。
父親がビリーを応援してくれる理由は、決して「バレエが上手だったから」だけではないはずだ。“普通”の少年である自分の息子が、これだけ踊れるようになるまで、どれほどの努力を重ねたのか。練習過程も含めたひたむきな情熱が伝わったからこそ、一番の理解者へと変わってくれたのだろう。
ビリーは踊っているときの心境をこう話す。「踊り出すと何もかも忘れて、すべてが消えます。自分が変わって、身体の中に炎が……」。
夢に対する偏見や反対に傷ついている方には特にオススメの一作。幼い身体に情熱の炎を灯して歩み出すビリーが、周囲の声にひるまず「夢そのものと向き合う」ことの大切さを教えてくれる。

 

〈文=菅原りさ〉

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